第一話
薄暗く微かな光があるだけの部屋に居た。点滴にうたれ多少なりと医療器具が見えることから病室だと察する。周りに病人はいないらしく今この部屋には自分しかいないようだ。混乱をしないよう落ち着くために情報整理をする。普通なら混乱するのかもしれないがすぐにこういった行動を移せるのは訓練の賜物だろう。ロイ・フォーナー、34歳、惑星エウリック、第三部隊所属、階級は少尉、自分の名前や階級などは思い出せる用だすぐには出てこない記憶もあるが目覚めたばかりだ意識が曖昧だからと片付けた。手足の感覚を確認する治療器具か観たことのない器具がつけられてるが指も問題なく動く脇腹が痛いが他は大丈夫そうだとわかる。
動くには問題なさそうだが今居る場所が把握できない治療はされているため敵陣だとしてもすぐには殺されないだろう。どうしたものかと考えていたら扉が開き医者と看護師らしき人物が現れる。
「おお、目が覚めたか。おい、ジャンク屋達に連絡してきてくれ目覚めたってな」
看護師は返事をして部屋から出て行き医者は「ちょっと待っててくれよ」と言いながら耳に補聴器のような器具をつける
医者「聞こえるかな久しぶりに翻訳機を使うのでな壊れてたらごめんよ」
ロイ「翻訳機?」
「おー機能してるようだなよかったよかった、此処がどこかわかるか?」
ロイは首を振る自分の記憶が間違っていなければ脱出用ポッドに入れられそのまま意識を失ったはずだ部屋の周りを見たが窓もなく自分が地上にいるのか地下にいるのかはたまた宇宙空間に居るのかもわからない。
医者「ここはランクス、ゴミとスクラップとジャンク屋がほとんどの何もない町だよ」
ロイ「ランクス?済まないこの惑星の名前は教えて貰えるだろうか?」
医者「惑星か?惑星サウリス、機械に埋もれた星だよ」
惑星サウリス、この名前は聞き覚えがある鉄鉱石や鉱石類が豊富の惑星で鉱石資源が最も豊富な惑星として有名だった場所だ。聞いたことある名前に記憶と違わない情報に安心する。
医者「知っている言葉みたいだな記憶はちゃんとあるか?たまに一部分だけなくす奴がいるんだよ。まぁ起きたばかりだからすぐに思い出そうとしなくて良い。しばらくしたらアンタを見つけた連中が来るそいつらからいろいろ聞くと良い」
医者はカルテに何か書き込みながら点滴を外したりなどしてくれた。脇腹の傷は縫って塞がっては居るが無理はするなと言われた。他に服は持ってきてくれるとの事と耳の着いてる翻訳機はもって行けとのことどうやら自分の用に他の惑星から来たやつの為に作ってるらしい。同じ言葉が話せるわけではないから正直ありがたい。持ってきてくれた服に着替えつつ待っていると荒々しい男達が入ってきた。
「起きたか兄ちゃん!」「元気そうじゃねぇか!」「おいドクターこいつ記憶とかは大丈夫なのか?」
医者「記憶は今のところ問題は無いようだ此処のことは知らなかったが惑星は知っていたから同じ世界の生まれだろうよ起きたばかりだから無理はさせるなよ」
男達はロイを囲みながら体に異常は無いかなど腹は減ってるかなど心配はしてくれる為いい人達なのだろうが如何せん圧がすごい。医者に注意されて少し離れてくれるが興味津々な様子がわかる。これから飯を食べながらいろいろ教えてくれるらしいが反応的によそ者自体が珍しいためいろいろ聞きたいのだろう。すこしめんどくさいが助けてくれた恩もあるここは流れに乗るのが吉だろう。