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幽霊タクシー
友達と遊び、すっかりと暗くなってしまった。
夜の11時ということもあり、私はタクシーを利用することにした。
麻衣「遠藤邸までお願いします。」
運転手は無言で車を発進させた。
私は愛想の無い人だと感じつつ、きっとタクシーの運転で疲労しているんだろうと予想した。
私は話しかけずにスマートフォンを弄ることにした。
30分程経っただろうか、外を見ると全く知らない場所だった。
ごみ捨て場が近くにある。
私は不審に思い運転手に話しかける。
麻衣「あの!ここ遠藤邸じゃありません!」
運転席を覗いてみると人間サイズの人形があった。
麻衣「え?人形?」
私をここまでタクシーで運んだ運転手は人形だった。しかし、人形がどうやって運転をしたのだろう。私はゾッとしてタクシーを降りる。
すると、あちこちから人影が見えた。
私はスマートフォンのライトで照らす。
そこには私を囲む人間サイズの人形達がいた。
人形「ナ...カ...マニ...ハイ...レ」
麻衣「きゃあああああああああああぁぁぁ!!」
私は無我夢中で走って逃げた。
その後のことは覚えていない。