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渡り廊下
現在夜の8時。私は学校に忘れた宿題を取りに来ていた。
そっと教室のドアを開ける。
夏なのに空気が冷たく感じる。
夜の学校は不気味だ。
麻衣「失礼しま〜す」
私は自分の机に向かいプリントを手に取る。
麻衣「あったぁ♪ここ怖いし、すぐに帰ろう。」
教室を出て廊下を歩く。
私が今いるのは3階。
1階まで下りるきは階段しかないのでそちらに向かう。
そのために必ず通らなければならない渡り廊下がある。
友人の話だと怪現象が起きることで有名なのだ。
麻衣「きっとあの話は作り話よ。こ、怖くなんかないもの...。」
恐怖で震える自分の心に言い聞かせる。
その時だった。制服のスカートを誰かに引っ張られた気がした。
麻衣「気のせいだよね?」
次は脚を触られた。
麻衣「ひっ!?」
私は後ろを見る。
そこには廊下から湧き出た無数の手があった。
麻衣「いやああああああああああああああああああああああああああああ!!」
夜の廊下にはキミも気をつけよう。