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怖い話短編集  作者: 中須ゆうtive
10/11

ハロウィンパーティー

ハロウィンパーティーはご存知ですか?

そうですか

それでは幕開け見届けて行きましょう


招待状が届いた

差出人はこの街で1番の大富豪からだ

お屋敷で10月31日にパーティーをやるらしい

当日、私は会場に向かった


会場に着くと風情(ふぜい)のあるお屋敷が(たたず)んでいた

カボチャや幽霊などの装飾が飾り付けられたエントランスには千人も人がいる


(わあっ広いな。こんなお屋敷でパーティーするんだ。)


私は両手を合わせて笑顔になった

『ようこそ麻衣ちゃん』

お屋敷の伯爵(はくしゃく)が現れた


『お招き頂き、ありがとうございます』

『ゆっくりしていってね』


伯爵はそう言い残し、立ち去っていた

大勢の人がこの場で楽しく過ごし夜には去っていくのだろう


沢山仮装(コスプレ)をした

ナースやメイドなど衣装もいっぱいあった

普段着ない制服もあってドレスも着た

食事を楽しみダンスも楽しんだ

たくさんの男の人から好意を寄せられたが、丁重にお断りした


あれ?ドアの向こうに怪しげな光線がチカチカと光っている

私は地下へ行くことにした


地下へ行くとカボチャが浮いていた

『きゃっ!?』


私は後ろから肩を頭突きされて驚く

『ハッピーパンプキン』

振り返ると他にもカボチャが浮いて私にアタックしてきた

『やっ...』

思わずカボチャを蹴って他のカボチャも投げ飛ばす

私は無我夢中で屋敷の外へ飛び出した


後日、そのお屋敷は跡形もなく無くなったという

元々あの場所にお屋敷はあったのだろうか

ところで伯爵とは誰だったのだろう

あの日、パーティー会場に居た人たちも誰ひとり知らない人だった

全ては闇に包まれている


来年のハロウィンもきっとあのお屋敷は出現する

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