決断
5∽決断
父が、亡くなってから5ヶ月が過ぎた。母、姉、弟も少しずつ落ち着いて来た。
私は、考えていた。バレーボールを一旦辞めようと。中学で部活に入る事にしようと。姉は、某実業団のバレーボールに入団していた。
中学を卒業したら、レールは、引かれていた。
実業団の監督達から目を付けられていた。
でも、私は自分の人生自分で決める❗️と常に思っていた。
とりあえず、家の事をしようと。
小学校のバレーボールの監督は、
『送り迎えするから、辞めるな❕』
と、言ってくれた。が、迷惑掛ける事は、出来なかった。
中学に入学して、顔見知りの先輩達に
『久しぶり元気だった?』
と、声を掛けて貰ってやはり部活は、バレーボールに決めた。
3年の先輩にも知ってる顔が、あって、
『こんにちは』と挨拶をした。
(3年高先輩)「あれ?花じゃん❗️家の姉ちゃんから聞いたけど、大変だったね。」
(花)「はい。大丈夫です。ありがとうございます。」
(3年野崎先輩)「えっ?何かあったの?」
(3年高先輩)「家の姉ちゃんと花の姉ちゃん同級生なのさ。で、お父さん亡くなった。と聞いたのさ。」
それを聞くなり、2年の先輩達は、知らなかったと言う雰囲気を出していた。
2年の先輩達とは、小学校の時一緒に戦ったチームメイトで、まだ、父は、生きていて試合に良く皆を乗せるバスを運転していた。父を知らない人は、いなかった位だ。
(2年咲先輩)「何で?教えてくれないの?いつ、亡くなった?」
(花)「6年生の7月31日です。兄の誕生日。」
(一同)「えっー!」
(花)「なので、6年の冬にバレーボール辞めて、家の事してました。中学に入ったら、また、部活でバレーボール出来ると思って家で、夕食の準備日したり、掃除したり~」
(3年高先輩)「もう…もう…いいよ❗️」
ふっと見ると何故か、皆泣いていて、びっくりしたのを覚えています。
楽しい時間が過ぎて、また、バレーボールが出来る嬉しさがあった。
2年の先輩達が少ない事から、1年の私達にも、新人戦のチャンスがあった。2年の先輩は、5人内3人が
小学校からで、3人もしくは、2人は、レギュラーとなれる。また、補欠でも4人が入る。
凄く頑張って、すぐに代われる準レギュラーとなり、先輩達と一緒に試合に出れる日々が、続いた。