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迫る爪と牙、そしてダンジョン監督東條エリ


「あ、後20分でここ開くみたい」


僕たちは出入り口の近くで、骸骨やら狼やら大蛇などを

出てきた分だけ倒した。



リナがやる気だったので、僕は当然後ろで応援していた。

途中用を足しにリナから離れて、村を見つけて

色々あったがその話はまた今度......。


「今回は生死がかかっているから本当にチュートリアルで

位階3~4位の雑魚い敵ばっかり倒してたけど、今後どう攻略する?」


と僕が言った。


「じゃあ、ファミレスとかでご飯しながら考える?、あんた後半

あんまセクハラしなくて落ち着いてたから特別に一緒に居ていいわよ」


とリナが言った。


こんな美少女とファミレスか、というより

リナは何の気無しに言っているが

パパラッチや何かが絶対に居るだろう。


「......いや、アイドルが一般人と

ファミレスでご飯するのは駄目なんじゃない?」


折角の申し出だが、僕にトップアイドルと席を同伴して

大衆の目に触れられる勇気は無い。


「じゃあ、コーヒー、一杯2000円位の

ちょっと高いレストランとかなら客層も落ち着いてるし

そこにしようか、新宿にあるよ」


一杯2000円のコーヒーなんて金粉でも浮いてるのか?

そんな物に出す金なんか無い

そんな所で出す料理も想像できない。


「水しか飲めないよ」


「私がお金だすよ」


そんなやり取りをしていたら


「何か見えるけど?」


高原の空に何かが見える、こちらに近寄ってくる

よく見るとライオン...?、妙な体をしている

胴体は分からないが蛇の尻尾を持っている


「......あんまりいい予感はしないんだけど」


「騒ぎすぎたから、嗅ぎつけたのかな......?、あれは」


......きっとキマイラだろう、数々のゲームで取り上げられている有名過ぎるモンスター。

リナが矢を構える、射抜くが、ぶすりと刺さるだけで全く動じていない。


地上に降りてきた僕を狙っているのか?

慌てて逃げる、人間の足じゃ追いつかれるだろう、というか追いつかれた。

獅子の頭が僕の足にかぶりつこうとする、あ、もう終わりか、早いな、カード出す暇

も無く終わってしまった。


と思った瞬間、まさに矢継ぎ早に矢が獅子の山羊の体に何本も突き刺さる

尻尾の蛇がとんがり帽子を被った少女を睨みつける。

獅子の頭を持つ怪物の狙いは、矢を放ったリナに決まった。


少女目掛けて駆け出そうとすると、短剣を持ったドレス姿の貴婦人達に止められる

足、腹、右の目を切りつけて、華麗に距離を置く。

しかし怪物の勢いは止まらない、石化もしない。


そんな時近くにあるオリーブの木のある扉が開いた。


「急げッ!!」

「わかっているわッ!!」


キマイラが僕たちまで30m、......こいつならすぐ追いつく。


「お疲れ様ですッ!!、どうぞこちらに」


お姉さんの姿が見える。


僕たちは急いで入る。


僕たちは息を切らしている

あらあらとお姉さんは悠長にしている。


「おねーさん!!」


「ちょっと、あなたなんなのよ?、色々と聞きたい事があるんだけど!?」


リナが口を尖らせて言う、まぁ無理もないか。


「ちょっと待ってくださいよ、僕も色々聞きたい事が

ありますけど、とりあえずは敵が強くないって言ったじゃないですか?」


さっきのキマイラの獅子の頭が脳裏から離れない。


「えぇ、大きな蛇とかですよ?」


お姉さんは何の事かしら?とさらりと言う。


「キマイラとか居ましたよ!?」


「あ、あー、確かに近くまで来るの目撃されてますけども......

滅多にこないはず......、何か爆発系のカードとか当てて、使いました?、その音で警戒したのかも?」


「爆発みたいな大声を出した人はいます」


「爆発みたいな大声出す位、不快な事を言った人も居ます」


僕らは睨み合う、生死がかかっていたのだ。


「今、夜9時位ですか......親御さんにも連絡済みですので、お腹減ったでしょう?

食事にしません?」


お姉さんは腕時計を見て言う

ユウとリナは顔を見合わせた。


ビル最上階、お姉さんに案内されてレストランに入った。

キラキラと窓の外に宝石の様にネオンが光る

夜景が綺麗だ、東京を一望できる。


こんなレストラン僕はいままで一回も入った事ないぞ

......メニューを覗くが値段が無い。

まぁいいや、お姉さんの奢りだし......

こんなめに合わされたのだから好きな物頼みまくろう。


「あ、ここ、この前テレビ紹介されてたお店じゃない

予約も付きづらいのに、どうして?」


「あなたたちは今、VIP待遇なのですよ、一応世界を救う為にダンジョン

を攻略してもらっているので、まず腰掛けましょうか」


お姉さんは椅子を指差す。


「なにか飲み物を頼みましょう」


メニューを渡す。


「うーん、私はペリエのレモンでいいや、あんたは?」


「僕はデカビタ」


明らかにメニューに無いものを僕は言った。


「コーラとペリエのレモン願いします」


僕を無視してリナは言った。


「私もペリエのレモンで」


お姉さんが言った。


「ペリエのレモンって何?」


と僕は聞いた。


「炭酸水をレモンで割った物よ、飲みやすいの」


なんだそれはC○レモンの事か?


※ペリエのレモン、ヨーロッパで有名な炭酸水をレモンで割った物

食前酒代わりに飲まれてたりしてます。


「それが1000円?」


「まぁ場所代とか色々あるでしょ」


「さっそくですが、カードを持っていますか?」


「20枚位ありますよ」


「ランク2はAに強いので、1500万円」


「3、4は10~100万円で取引になります、もし良ければ譲ってくれますか?

後で指定の口座に振り込みます」


「」


唖然としている僕を、横にリナは言った。


「いえ、これは全部一応スキルカードとして使わせて貰います

何があるか分からないし、その上でこれは使わないだろうと言うカードは後でお渡し

します」


「流石IQ180ですね、賢明な判断です、仮に貴女がトップアイドル兼社長令嬢では

なく、一般庶民だとしても、生死がかかっているからそうするべきです。」


「いや10枚位売ります」


僕はリナからカード10枚奪い取った。


「駄目だって、大体それ私のだし、あんたそのお金でエッチなお店行ったり

いやらしい事しようとしても、その歳じゃ入れないし、断られるよ!?」


僕からカードを取るリナ。


「抜け道なんて、想像力使えば色々あるだろうがッ!!」


町行く美女に金をちらつかせて、そういう事をして

淫行条例違反ですよ、僕は罰せられないですけど、お姉さん罰せられますよ

などど言えばいい。

僕はカードを奪おうとする。


「そのセリフ本当アウトだからッ!!」


「あ、一応、逃亡や第三者からの攻撃に備えて政府が常に監視しているので

当然その様な事は法律的に許されません」


「ちくしょおおおおおおおおおおおッ」


「監視って、そんな事......困ります!」


「流石に家の中までは入ってきませんし、極力友人達との接触の際も監視は


しない様にします、せいぜい学生なら、登下校辺りでしょうか

深夜も自宅から少し距離を取って強盗や諜報対策などで監視させて貰います

まぁユウさんは今のアウトな発言で監視員を多くつけますけど

......それと料理はコースにします?、単品で取りますか?」


「あ、単品でお願いします、私はうーんあんなに動いたし、

7つの野菜のサラダにビシソワーズ、それとステーキ200g

鶏肉のコンフィ、あとコールドチーズケーキ

一応パンも少し付け合わせて貰おうかな......

大分炭水化物多くなっちゃうな......

......いややっぱりパンはいいです」


「ロカボですね、リナさん

あの世界知らず知らずの内にけっこうエネルギー使ってるので

もっと炭水化物取っても太りませんよ?」


「じゃあ雲丹のパスタと甘海老のサラダ追加で」


「ユウさんは?」


「僕は値段の高い順に5つ順番に下さい」


リナとお姉さんの席にズラリと並ぶ、凄い量だ

お姉さんも意外に食べるみたいだ、だからこの二人あんなに乳がでかいのだろうか?


僕の席にはワインボトルが7つきた。


「冗談です、肉のコース頼んで置きました。

私の立場的にも絶対に、未成年にアルコールなんて飲まされませんしね

後、少し話急いでましたが、私は東條エリと言います」


エリは唇に笑みを浮かべながらボトルを寄せた。


僕たちは話をしながら、食事をした。


エリさんが説明をする。


世界各国にこのダンジョンがあり、神話の世界が共有されている事


世界各国の40人の攻略者達、攻略方法やギリシア神話の概念。


基本的にクラブは魔力や知性のシンボル魔法使いとか、武器なら杖とか

スペードは武力や腕力のシンボル戦士や騎士とか、武器なら剣とか

ハートは特殊能力のシンボル、戦闘職以外僧侶とか、耐性、魅了とか、武器なら弓とか


ダイヤは上記に該当しない物が割り振られている。


例えばヘラクレスは基本的にスペード寄りだが、ありとあらゆる耐性に、魔力も秘めていて

カリスマ性もあるのでダイヤに設定されている。


クラブ→ハート→スペード→クラブ


という一応の相性設定もあり、実際はこれが基本的な物になっているが

戦闘では必ずこうもいかない。


相性判定ではダイヤだけが除外される

ダイヤはどの相性にも優位に立てないが均等でいられる。


それにデュエルという攻略同士の一対一の闘い

両者合意上の4枚のカードを賭けて闘うというものだ。

それ以外の攻略者同士の闘いは許可されていない。


「後、パック1つ1億円で限定13パック販売しておりますので」


なるほど、攻略を優位に進めるためとモチベーション作り

攻略者が独占しないように、カードを回転させるため

いらないカードを売ってパックを買える訳だ。



(......なんか金銭感覚狂ってきたな)



途中リナが


「こちらの持つ一番強い使い魔(サーヴァント、もしくは召喚獣)

ってなんなのですか?と聞いて」


「半神半人の英雄ヘラクレスをダイヤのAとして認定しています

本来手に追える者では無いのですが

彼は神話の英雄ともあり、怪物を追っている者として

私達に協力してくれました

あれを引いた人ははるかに有利に進めるでしょう」


と話しているのを聞いて、吹き出しそうになった。


「政府は確認している限り、最高難易度のダンジョンをあげると

上から順にゼウスのいる天界 SSS

ティターン達の幽閉されている冥界の奥タルタロス SSS

冥界 SS

とランク付けされており、この中にジョーカーがいる可能性が高いです

あなた達はまだここへの到達はまだとても厳しいでしょうが」


エリさんが腕時計を見る。


「もうこんな時間ですか、タクシーを呼びますね」


午前0時。


エリさんが車で一人に一人送ってくれる、最初は僕

リナのストーカー対策のつもりだろうか?、腹が立つ。


僕はシャワーも浴びず、散らかった部屋

メイキングのされていないベッドに疲れて、横になった。

そのままぐっすりと寝てしまった。



リナの家 脱衣所


(疲れているんだけど、どうしてもシャワー浴びないと眠れない......)


ニット、スカートを脱ぎ。

ブラジャーを外し、パンツを降ろし、豪華な浴室に入る。


熱いシャワーを浴びると頭が少し冴えてきた。


白い肌、張った乳房にキュッと締まったウエスト

抜群のスタイルだ、きめ細やかな肌が水を弾く

リナはシャワーを浴びながら少し考えていた。


湯船に浸かる

体全体の血行が良くなり、少し火照る

胸の谷間にじわっと汗をかく、じっくりと今日の事を

思い出して、考えていた。


(一応、私のせいで誰か死なれても困るからね......)

読んでくれてありがとうございます。

もしよろしければ、ブックマークや評価をお願いします。


こういうところ直してほしい、こういう文体がいいなど

改善点の意見はどんなに厳しいものでも参考になるので

気軽に貰えたらとてもうれしいです!


読んでくれて本当にありがとうございます!!

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