二番目のダンジョン、いざケルト神話の世界へ
ダンジョンに出発した4人を見送った後
隣接するオフィス兼待合室に巨乳監督エリは座った。
コーヒーを淹れてカップに注ぎ、椅子に座る。
スマホを覗く、マッチングアプリを開く。
「こんな物糞よッ!!」
と強く言う。
マッチングアプリで胸元を強調して盛れた
写真を投稿して、何百人の男から一番イケメンで
更には医者の男とのデートをこぎつけた。
実際街に来たのは、小太りの剥げたおっさんだった。
逃げようとするエリの手を掴んで
「ホ別10万出すよ」
と言ってくる。
※ホテル代別でエロい事10万
エリはその男を通勤ラッシュの池袋駅西口駅前で思いっきり引っ叩き
蹴り飛ばしてかろうじて逃げてきた。
「マジで黒歴史だわ~」
26歳にして処女、男性と付き合った事あるが
おままごとみたいな恋愛を高校生の時しただけ
相手はイケメンだったが、どうも性格が気に入らず
破局。
大学の飲み会でも、下の話は極力さけてるが
どうしてもかわせない場合、その男と20まで付き合ってて
さらにエリは見栄を張って17でその男と初体験をすませた事にしている。
その後の彼氏の数も告白された男の顔面偏差値ランキング
から5位までを取って起用している
飲み会 三次会
「エリってさ何人位と付き合ったの?、初体験はいつ?」
「え~5人位?、初体験はぁ......それ聞く?え~17の時?」
「へぇ~、俺エリの彼氏に俺立候補していいw?」
「うーん、私、恋愛は当分いいかな~なんか疲れちゃったし」
「いや、俺マジ、苦労させないからさ、ねぇいいじゃん」
みたいな具合だ、こんなやり取りのせいでけっこうヤリマンだと思われる。
体目当ての男からのアプローチが糞うるさい。
(......実はキスもしてないくせにね)
......そう、エリは白馬の王子様を26年間待ってるのだ。
男性に言い寄られる事は多いが、完璧主義過ぎる
「駄目だ......アプリは......消せない」
クッ......!と消しそうになるのをこらえる。
そんなエリに高校生共が青臭い春を見せつけてくるから
たまったもんじゃない。
「まぁ、ユウ君はたまにカッコいいけど犯罪でしょそれにまだまだ」
ガキガキと思った所でエリは気づいた。
「......あ、あの事言うの忘れちゃった......」
ケルト神話の世界 ダンジョン出入り口
「攻略にはまず目標決めないとね」
リナが張り切って言う。
「目標も何も、スカアハ目指していこうよ?、ジョーカーの確率高いよ?」
ミオリの提案にみんな、頷く。
僕らの手持ちのカードを見ると
カードを集める意味も無かった。
「それじゃあ僕のクラブのQハルピュイアの伝説級風属性魔法、大空は私の庭を使うよ?」
「ヘラ、スカアハの場所サーチしてくれない?」
リナはハートのAをかざした
ポンっとヘラが出てくる
何か様子がおかしい、以前はドエロイ人妻だったのだが
今は高校生の息子の反抗期に疲れたアラフォーお母さんの様になっている。
「......へ、ヘラどうしたの?その姿」
「......何か力が出ないのよ、でもサーチはできるわ
スカアハの場所は分かったわ、ここね」
「あ、ありがと、ゼウスの件もあるし
......きっと心労しているのね、戻っていいわよ」
「じゃあ行くよ」
僕たち4人が空に浮かぶ、出発する。
......あれ?、こんなに遅かったっけ?
ギリシア神話の世界の天界でミオリと死闘を繰り広げた後
ミオリと僕はこれで戻ってきたけど
何か移動速度が違う様な気がする。
「......何かおかしいな~?」
ミオリも不思議がっている。
影の国
それでも影の国、スカアハの城門前に着いた。
「さぁ準備はいい?」
僕とリナ、ミオリに竿付女は考えうる最適のカード構成で望んだ。
ユウ 役割 スペードのK SS アーレス 闘神 武力、筋力超絶強化。
装備 クラブのK SS タナトス 夜の剣 斬って血を流せば、耐性の無い物は即死。
能力 スペードのQ SSヒュプノス 防御力超絶強化。
使役魔 ダイヤのA SSS ヘラクレス ち○こでかい。
リナ 役割 クラブのQ SS ヘルメス 大賢者 魔力超絶強化。
装備 ダイヤのQ SS アルテミス アルテミスの弓 貫けば耐性のない物即死。
能力 クラブのJ S ディオニューソス 魔力超絶強化、常に自分に結界を張る。
使役魔 ハートのA SSS ヘラ エロい人妻 最近心労気味......。
ミオリ 役割 ハートのK SS アプロディーテー 美と戦の女神 魔力、武力、魅了超絶強化。
装備 ダイヤのK SS アテナ 鎧アイギス 万能の鎧 防御超絶強化。
能力 クラブのA SSS ポセイドーン 身体能力超絶強化SSS。
使役魔 スペードのA SSS ハーデス 冥王 SSS ミオリのペット。
ソラ 役割 クラブのJ Sヘスティア 教皇 最上級回復魔法。
装備 ハートのJ Sアポロン アポロンの弓 対象に必中。
能力 ハートのQ SS ペルセポネ 魔力超絶強化 暗黒属性付与。
使役魔 スペードのK SS アルトリウス めっちゃ強いおっさん。
「こうやって見ると豪勢だね」
「ミオリがオリュンポス十二神、壊滅させてくれたからね」
「逆にこれで負ける余地ある?って感じだよね
それと位階とマークは被ったりする事もあるみたいだね
ギリシア神話のヘカトンケイルはアテナと同じダイヤのKだし」
「私達の戦い方にも合わせて、この切り方が一番いいんじゃない?」
「私戦った事無いんですけど......」
ソラが不安そうに言う。
「私達3人の戦ってるとこ見てなよ
まぁすぐケルト神話のダンジョンは終わると思うけどね」
リナが自信満々に言う
「じゃあさっさと終わらせようよ」
僕が言い
4人は城の城門に向った。
城門の前はちょうど夕日に重なり
真っ暗になっている。
地獄へのほら穴に見えた。
夕日が強く照らす、木も森も、城門まで向かう僕らの顔もなにもかも真っ赤に染める。
不気味な程赤い景色と真っ黒なほら穴を見て僕は少し不安になった。
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