少女
薄汚れたコンクリート
燃える様な西日
それよりも真っ赤なランドセルの
黄色い帽子の少女は立つ
横を電車が滑り込む度
短いスカートが風になびく
色の薄く細い足は
確りと肩幅に開かれて
灰色のホームを踏みしめて
電車を降りて改札に向かう
モノクロオムな大人の波に
攫われまいと構えている
風でわずかに揺れる帽子
その奥から覗く眼は
何に怒りを抱いてか
それともこの世が恨めしいのか
黒い双眸に火が灯る
果たして私を見ているのか
それとも世間を見ているのか
薄汚れたコンクリート
燃える様な西日
それよりも真っ赤なランドセルの
黄色い帽子の少女は立つ
横を電車が滑り込む度
短いスカートが風になびく
色の薄く細い足は
確りと肩幅に開かれて
灰色のホームを踏みしめて
電車を降りて改札に向かう
モノクロオムな大人の波に
攫われまいと構えている
風でわずかに揺れる帽子
その奥から覗く眼は
何に怒りを抱いてか
それともこの世が恨めしいのか
黒い双眸に火が灯る
果たして私を見ているのか
それとも世間を見ているのか
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。