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詩のようなものたち

少女

作者: 暮 勇

 薄汚れたコンクリート

 燃える様な西日

 それよりも真っ赤なランドセルの

 黄色い帽子の少女は立つ

 横を電車が滑り込む度

 短いスカートが風になびく


 色の薄く細い足は

 確りと肩幅に開かれて

 灰色のホームを踏みしめて

 電車を降りて改札に向かう

 モノクロオムな大人の波に

 攫われまいと構えている


 風でわずかに揺れる帽子

 その奥から覗く眼は

 何に怒りを抱いてか

 それともこの世が恨めしいのか

 黒い双眸に火が灯る

 果たして私を見ているのか

 それとも世間を見ているのか

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