プロローグ
第1話、というかプロローグです!
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バフォーーン!
辺りを取り囲む煙と光の中で俺は、猫になった。
「ニャァー」
-三分前-
「暇すぎる…」
「ニャァー」
黒-俺の家で飼っている元野良猫の黒猫だ。-が俺の胡座をかいている
足の上に乗ってきた。こいつも暇なのだろう。
「黒、俺を夢の世界に連れていってくれないか?」
「ニャァー」
「言ったからな!お前うん、って言ったからな!」
「ニャァー」
やばい、ホントに暇だな。自分の部屋ほどつまらない所はない。
ブウォーーーン
部屋の床に円形の図が表れる。なんというか魔法陣みたいだな。
どうせ夢だろ。でも、それにしては意識がハッキリしてるな。
も、もしや!
「黒!ホントに夢の世界に連れてってくれたのか!?」
「ニャァー」
ダメだ、あてにならない。
〔選ばれし勇者様よ!〕
外に不審者でもいるのだろうか?
今時、勇者様!とかネット小説かっ。
〔今ここに…〕
〔おい馬鹿!それは【呼び出しの呪式】じゃないぞ!〕
何か問題でもあったのだろうか?窓の外を見ても誰も居ないしな。
何処から聴こえているんだ?
〔それは【入れ替わりの呪式】じゃねぇか!すぐ中止しろ!
あとちょっと陣間違えてるぞ!〕
〔えぇっ!〕
〔これじゃあ、おかしな呪式に…早く中止しろ!〕
〔えっ、でももう発動しちゃった…〕
バフォーーン!
辺りは煙と光に包まれた。
-現在-
なんだこれ?周りが白黒だ。俺は昭和のTVでも見てるのか?
さらに目線が低い。あともう少しで床に頭がつきそうだ。
ん?頭?俺、頭がこんな低く。
ふと俺の鏡が目に入る。いつも朝学校に行く時に
身だしなみを整える為の鏡だ…そのはずが…そこに映っていたのは…
黒だった。
いやいや、嘘だろ。俺が…
「ニャァーーーーーーーー
ーーーーーーーーー!!!」
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