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君に捧ぐ花  作者: ancco
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11月6日(木)

杏がログインしました。


杏:『ただいま~!今日も疲れたよー。ナツキいる???』


ナツキ:『おつ!おぅ、いるいる~。なに、また隣の中国人にイビられた(笑)???』


杏:『あたりまえじゃん。いびられない日なんてないもん。絶対私でストレス発散してるのよ。』


ナツキ:『OLって毎日もっとピンク色の生活してんのかと思ってたけど(汗)』


杏:『ピンク色って(汗)まあ、そういう人も確かにいるけど…。私の場合、あの中国人が配置替えにでもならないかぎり、永遠に泥色のOLライフだわ』


ナツキ:『かわいそうにな。思いきって転職?脱OL?ふらっと旅行とか行ってみろよ。杏が近くだったら俺絶対慰めてやるのに。』


杏:『ありがとう(泣)。そんなこと言っていいのー?ホントに行っちゃうかもよ、もう寂しくて寂しくて…』


ナツキ:『好きな人まだいないの?26なんて女盛りじゃん。来月また結婚式って言ってたっけ?杏そろそろ本気出さないと売れ残るぞ~』


杏:『身も心もボロボロの私にさらに追い討ちをかける!?泣いちゃうよ~(泣)いいもん、売れ残ったらナツキのところに押し掛け女房するもんね!!そういうナツキこそどうなの?まだ彼女いないまま?』


ナツキ:『俺は仕事が恋人でいいんだよ(怒)こっちは田舎だからな。いい歳になってきたら、親戚の世話焼きババアが見合い話でももってくんじゃね。30越えても独り身だったらそうなるかもな。』


杏:『じゃああと一年は独身貴族気取ってられるんだ?そうだよね、田舎とはいえ自営で成功してるなんてポイント高いよね。お見合い相手にも困らないか…。いいなぁ(泣)』


ナツキ:『ババアが持ってくる相手なんてロクなもんじゃねえよ(笑)まぁ、俺が見合いするまでに杏に彼氏が出来なかったら、そん時は俺んとこ来いや。田舎の嫁にしてやるぞ(笑)』


杏:『田舎でもなんでもいいよ、ナツキみたいに心の通じた人と結婚したいよ(泣)なぜリアルでそういう人と出会えないんだろう…』


ナツキ:『おうおう、簡単に言ってくれるなよ。マジで嫁にもらうぞ。田舎だぞ。虫も出るしおせっかいババアも出るぞ。最寄りのスーパーと駅まで車で30分だぞ。』


杏:『車あったらいいじゃん。30分なんて1日24時間のうちの何分の一よ。どこで暮らすかより誰と暮らすかのほうが大事じゃない?』


ナツキ:『都会育ちのお嬢さんにはわからんさ。まぁ、杏は外見は知らねぇけど少なくとも中身はいい奴だからな。そんな心配しなくても、そのうち彼氏ができるさ。俺のことはお守りくらいに思って気楽にやりな。』


杏:『ありがとう(泣)そうね、私にはいざとなったらナツキがいると思ったら、気楽に出会いを楽しめるかも。明日合コンなんだよね。』


ナツキ:『おうおう、都会を見せつけてくれるね(怒)金曜の仕事帰りに合コンなんて、こっちじゃありえないもんな。変な気遣わずいつもの杏でいけよ。そしたら絶対何かしらの収穫があるって。』


杏:『ありがと!がんばる!!じゃあ寝不足は美容の敵だからもう寝るね。おやすみ~』


ナツキ:『おう、またな。おやすみ』


ナツキがログアウトしました。

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