さいごに
一般的に、こういうエッセイの最後は「書きたいように書けばいいんじゃね?」という流れで締めくくるのがセオリーなのだが、それも個人的にはどうかと思う。
……のだが、そこまで強要する気はもちろんない。せいぜい「頭の片隅に入れて」書いて欲しい。意識するかどうかだけで、中身は変わってくるはずだ。
それと、人気作にばっかり媚を売ってレビューを書くより、スコップ(発掘)する方がレビュアーとしては意味のある行為だ。
誰もレビューを書かない作品を見つけてレビューを残していく。何とすばらしいことか。
現状の人気作なんぞ、ほっといても人気なのだから、わざわざレビューする必要はないのだ。書くなら応援の意味も込めて主観的に感想の方だろう。
だから、人気になって欲しいマイナーな作品から自分の理想の作品を見つけ、そういう作品にこそ、レビューを残していってほしい。
今でこそアニメで第三期だかに入った某作品の作者の第一作目の小説も、かつてのコミケでは10部ぐらいしか売れなかった時代があったと聞く。
そういう作品が売れるようになったのも、スコッパーさんやレビュアーさんのお陰ではないだろうか。
ぜひとも、積極的に隠れた名作を見つけ、広めていって欲しい。