4:レビューをもっと簡単に書く方法
初めに書いたように、レビューが、感想よりも敷居の高いモノだと思っている方も大勢いるかもしれない。
敷居が高いという面では賛成出来る。主観ではないからだ。
「一方ではこう思うかもしれない、だが一方では……」と考えを巡らせ、万人受けする内容で説得させ、その作品を読ませる――それがレビューだ。
わざわざカッコイイ言い方をする必要はない。とにかくその作品にしかない魅力を伝えるのが大前提。
困ったら、まずは作者自身が書いた、概要の文章を見てほしい。そこには恐らく、作品の大事な部分が書かれているだろう。
中にはいい加減だったり、書いていることと全く違ったりするだろうが、本当にいい作品なら、そこら辺で綺麗にまとめられているはずだ。
一番の理想は、あなた自身がその概要をまとめられるほどに作品を読むことだが……。
いずれにせよ、あなたは、その概要文から書くべきものを決めればいい。
ただし、その概要をそっくりそのまま書くのではない。
実際に読んでみて、どうだったか。概要にはない魅力があっただろうか。或いは概要よりもその作品の魅力を伝える何かがあったかもしれない。
それを概要の内容に沿って推していく。そうすればレビューという形式になるだろう。
もっと単純な方法。
まずは作品を、なるべく短い文章で言い表せるようにする。レビューはそれからだ。
拙作の「プルステリア」の概要文は長ったらしいが、そいつで例えるなら、このようにまとめる。
「環境汚染や人口爆発に追い込まれた人類は、争いのない新しい仮想世界・プルステラを開発し、魂をデータ化して移住するのだが、ドラゴンによる襲撃や魂の入れ替わり等、現実離れしたアクシデントに、人々は次々と脅かされていく」
短い文章で何の話か、というのが分かることが重要だ。これが概要。
レビューを書く人――レビュアーは、この概要をより良い魅力的な広告文に変える必要がある。
それが、レビューの形態なのだ。
(´・ω・)実はプルステリアの概要がまとまりきっていない罠。




