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飲めるあたたかさになるまで ――あなたの隣を歩きたい――  作者: 蒼宙 つむぎ


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32/64

3.American size coffee(5)

なんとか23:00投稿できました。

今日は笹川カレンの視点です。

5.悪くない ~カレンside~


「はあ……。子リスちゃんが、足りない……」

 私、笹川カレンは可愛いもの好きだ。可愛い服や小物を持ちたいのではなく、可愛い子が大好きなのだ。そして私自身はかなり男寄りな風貌である。

「カレンさん、瑞葵ちゃんがリモートになってまだ2日ですよ。連休と同じようなものじゃないですか」

 そう言ってルーキーの小山が絡んでくる。

(ウザい。無視をするか)

「カレンさ~ん。無視しないでくださ~い」

(ウザすぎる絡みは無視に限るな)


 カチャカチャカチャ


 いつも通りに仕事を進めていたが、ふと積みあがった書類にため息をつく。

(健太郎も出向になったから仕事が増えたし、早めにギア入れて終わらせるか。そして、お気に入りのサイトで子リスちゃんを補給するか)


 ガチャガチャガチャ


 1.2倍速で仕事を進めることにした。



 お昼休憩になり、パンをかじりながらカフェテラスへと向かう。

  ルーキー君たちが集まって何やらこそこそと話しているのが視界の端に見えたが、子リスちゃんのような可愛い子もいないので特に気に掛けてはいなかった。話している内容を聞くつもりも勿論なかった。

 なのに!聞いちゃったのよ!

  「田中氏、それは本当なのでござろうな!あのサイトが閉じているなどという恐ろしいことが本当に!」

  「皆の衆、悲しいことに本当のことでござる。今朝、吾輩は確認したのだよ。アクたんが……しばらく閉じますって、泣いておったのだよ……」

「アクたんが……。サイトが見れないのは悲しいことだが……。アクたんが泣いているのはレアではないか!それは動画を撮らねば!」

「永久保存版ですな!」

「「うんうん」」

  そう言って一斉にスマホをいじるルーキー君たち。 異様な光景で思わず顔が引きつる。

(だが、アクたんがとかなんとか言ってたな)

 樹さんが作った私のお気に入りサイトのマスコットが、“アクア”という名前だから少し気になった。嫌な予感もした。そうなると、確認しないと気が済まなくなった。

 

「……なんじゃこら!!」

  叫んでいた。 仕方ないだろう。 アクアちゃんが“しばらくお休みなの~”と泣いているのだから、不可抗力だ。

  ああ……。 樹さんも哲平社長に駆り出されたのか。 私の楽しみを奪ったやつ、 許さん!!!

  “チッ”っと小さく舌打ちをしてカウンターへ向かう。


  3歩進んで立ち止まり

  スマホをもう一度開く。

 

 泣いている子リスちゃんは

 悪くない。


明日は2話投稿できるように頑張ります。

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