三蹴 世界一熱い場所
サカ神シノブ
「カセロス、サッカー部入りなよ」
「ウタちゃんの逆バージョン⁉」
「そんなに怖いか? サッカー部が」
「シャンクス⁉ 失せろ‼」
という感じでシノブは毎回カセロスにあしらわれている。
「どうしてもサッカーやらないの?」
「ああ、出来る訳ねえだろ。あんなことがあったらよお」
カセロスの家は貧乏だ。それゆえ、カセロスはバイトをして生計を立てている。格子牢がPK勝負で金を稼いでいたのも、こういう背景があるからだ。しかし、母親が再婚し、そこそこ裕福な暮らしが出来るようになった。ゆえに格子牢はサッカー部に入れたし、カセロスもバイトをする必要がなくなり、ネトフリにも入れた。しかし、
「それで俺までサッカー部に入るってのは、虫が良すぎるだろ」
「逃げんな‼ 入れよ、馬鹿‼」
といい、シノブはカセロスを殴った。愛の拳で。
「再婚して裕福になったんなら、好きに生きろよ。亡くなった親父さんだって」
「いや、親父生きてるよ。駄目人間だから捨てられただけで」
「なら尚更サッカーやれよ‼ 親父が駄目でも輝けると証明しろよ‼」
「親父を馬鹿にするなああああああああああああああああああああ‼」
カセロスはシノブの胸を触るが、しかし
「無い⁉」
「あるわ‼」
「しかし不思議と気持ち良い。この鉄壁こそが、ブルーロック‼」
ブルーロックの真髄をサカ神シノブの貧乳から導き出したカセロスは、この胸をまた揉むためにサッカー部への入部を決めるのだった。
枷外