だって私闇属性だから
海に囲まれた所にその国はあった。その国の名はハピネスという。神の祝福を受けた国の一つで、大陸の国々からは楽園と呼ばれている。そして、この世界には魔法という不可解な現象があった。魔法といってもラノベやおとぎ話に出てくるような魔法とは違う。魔法は自然災害のようなもので、ある日誰かに魔法が宿り、爆発し周囲を巻き込んでしまう。そんなものだ。けれど、ハピネスでは滅多にそんなことが起きない。
だから楽園と呼ばれている。しかしそんなハピネスで、魔法による爆発が起きた。魔法が宿ったのは、人間ではなく、その人間が飼っていた家畜やペットであった。それは次第に、野生動物達にも宿っていった。それだけではなく、野生動物の体に魔法が馴染んだのか、おとぎ話のように何も無い所から炎や水といったものを出したり風を操り、農作物を刈り取って自らの食料としたりと、だんだんと人間に害をなすようになっていった。国はもう壊滅状態そんなとき、黒い物体が野生動物達と戦っていた。野生動物たちが倒されていくと、謎の黒い物体に光が降り注いだ。最後の一匹を倒し終わると、謎の黒い物体は黒髪の少女の姿になった。
国王はいった。
「私を助けてくれたことは感謝する。褒美にわしの性奴隷になることを許す。」
少女はいった。
「何をいっているのかよくわかりません。あなたを助けたのではない。私は私の仕事をしたまでです。」
すると国王は
「なにを生意気な。こいつをひっ捕らえよ。」
「うるさい。」
闇の薄衣〈ダークヴェール〉
少女は自らの姿を隠た
そして、国王は縛り付けられていた。それを見た国民は、彼女を異質な存在として見つめ罵倒した。
罵詈雑言の嵐に少女は笑い。こういった、
「人間て本当に愚か、壊しがいがある。」
鉄の処女〈アイアン・メイデン〉
国民は全員血祭りに挙げられた。
まだ息のあった国民はいった。
「なぜこんなことをするのですか。」
「だって私、闇属性だから♡」
そう彼女は破壊と闇を掌る神なのだから