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俗世の神職見習いの痰壺  作者: ひみつのみつ
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お焚き上げって何するの?

そろそろお焚き上げの時期ですね

 神道のお守りとか、お札その他諸々を燃やして清める行事。


 とても簡単な説明ですがこれだけである。


 お正月の中旬にやるイメージがありますが場所によっては、名前が違ったり、時期が違ったりする。


 お焚き上げ、焼納祭、にわび、どんど焼き、左義長。簡単にあげただけでも、これだけ名前がある。


 私は結構あちこちでやっているものだと考えているが、よく考えればそれを燃やすための場所などを考えればかなりできる神社は限られてくるなと考える。


 そんな中で、お焚き上げの手伝いをやっている身からすれば、意外と楽しいというのが私の感想です。


 お焚き上げをする場所はクソ熱いし、そのせいで火傷だとか、服が溶けるとかよくある話ですが、私的には火と戯れることができる楽しい神事と認識している。


 お焚き上げを無料で受ける場所も少なくなってきました。これはしょうがないことなのですが、燃えた灰の処分や人件費を考えるようになってしまうと、相応にお金を取らなければやってられないというのが神社の本音である。


 ただの灰なんて言い方は失礼なのかもしれませんが、灰の処分に何十万かかってしまうというのだからどうしようもない。


 各方面が値上げ値上げということで神社が値上げしないなんてことはできないのである。社会に合わせなければ、生き残れないのが宗教というものである。


 ただ年始だというのに、お焚き上げでお金を取るというだけで文句を言ったり、なんとお金をちょろまかしたりする奴が出てくる始末である。


 ここまできてしまうとなんのために神社に来たかわからないものである。格安で祈れるところが神社だと勘違いしている輩がとても多いのは神社として頭を悩ませるところである。


 それはそれとして、神社としてもコロナ禍の影響もあり、まだ地域によっては甘酒や、御神酒、神社で鳴らす鈴ですらまともに鳴らせないところがあるのを考えると、まだ神事が行えるだけありがたいと考えている。


 お焚き上げでよく言われるのは、お焚き上げの煙を浴びれば健康になれるというものである。個人的に年始に大量の煙を浴びてはいるが、まだ大病は患ったことがないというのが、効果をギリギリ示しているのかもしれない。


 普通にコロナやインフルエンザにはかかったが……


 ただお焚き上げをしている中で思うのは、黒煙は吸い込んではいけないということだ。


 皆様に理解して欲しいのは、大概神事で燃やすものというのは木や布でできていて体に良くない煙は出ないようになっているが、たまに、ゴミを紛れ込ませたり、どんな業者がやっているかはわからないが、熊手の土台に発砲スチロールを使っている輩がいる。


 発砲スチロールを燃やすと出る黒煙を吸い込めば普通に体調が悪くなるし、頭が痛くなる。これだけは、気をつけて欲しい。


 もうすぐ、あちこちでお焚き上げが始まる時期だが、節度を持って楽しんで欲しい。

ちなみに知り合いの中で、日に近づきすぎて眼鏡を溶かした人がいる。

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