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俗世の神職見習いの痰壺  作者: ひみつのみつ
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神道の信仰って何〜?

あなたにとっての信仰とは

 こんな舐めたことを言う奴が増えている。


 神社に奉仕する者として、知識を持たないものを笑うことなど決してあってはならない。人は何もわからないところから始まるのだから、それはそれとして、ムカつく人間はいる。


 神社の境内において間違った知識をのうのうと喋る輩は総じてムカつくものである。


 したり顔で俺はわかっているんだぞとこっちを見た暁には噴飯ものである。


 簡単に大雑把な信仰の対象であるが、神道の信仰のベースは自然信仰と天照大御神を安直な言葉で表すが最高神としておいた八百万の神の信仰である。


 これには多少誤解があるが、八百万の神と言っても神社単体で信仰している神というものは、大概名前がついているものである。


 なぜ名前がついているのかこれは、古事記、日本書紀などに実際にその名前がついた神が存在しているからである。


 神社によっては信仰する対象が同じであったりし、名前が変わらない神社というものも多くある。


 鹿島神社や八幡神社などは最たる例である。


 同じ神が複数いるのかという疑問も私は昔持っていたが、これには相応の理由がある。


 大概の神社は信仰する神の御魂を他の神社から勧請するのである。


 勧請というのは、他の神から御魂というものを分け与えてもらい、それを御神体として本殿に飾るのである。故に信仰する神が同じであったり、神社の名前が一緒だったりするのだ。


 あまり馴染みがないかもしれないが、神道で言う祭というものはガヤガヤ騒ぐものではない。


 静かに厳かに厳粛に行われるものである。


 その祭に際して、御神体が本殿から出されるようなことがあるならその場にいる全員目を伏せなければならない。


 見ているのは神様の御魂であるため、それを見ることは失礼にあたる。


 こんなこともできないようならその両目をくり抜き目が見えない人間にくれてやればいい。


 このように神道とは本来の意味で言うならあまり気軽なものではない。


 戦後からの長い意識改革で神道の道は、かなり姿を変えてしまった。そうでなければ生き残れなかったと言えばそれまでであるがあまりに、嘆かわしい。


 熱くなりそうだったが、今回は信仰の話。より信仰について深く考えたい。


 私は、自分なりに考えそれを己の回答として落とし込む人間である。そのため、他の人間より極論としての面を強く持つと考えている。


 そのことを念頭に読んでほしい。


 神道における信仰というものは、神に願うものではないような気がするのだ。これは、神道の他の宗教とは大いに違うあり方が理由である。


 多神教であり、他宗教にあるような経典は存在しない。言うなれば信仰の形は人それぞれである。しかし、それでは信仰の意味がないと考えるのである。信じ、仰ぎ見る、それこそが信仰である。


 私は神道の信仰に一つ己の答えを見出している。それは、神へと至る道である。


 日本には現人神と呼ばれた人がいた。他に戦いの後に、その勇士から英霊とされる人がいた。


 人は己の信じる神を持ち、その信仰を胸に、道を進み続けるのだ。それはとても不安なことである。


 神という指標はあれど道に導はありはしない、ただ、己が信じる道であると進み続けるしかない。


 その結果が人間のままであっても別に良いのである。ただ、あなたが胸に抱えた信仰は人としての行動をより良く、そして他者の胸に刻まれているでしょう。


 信じて願うだけでは、少し物足りないのです。信じてさらに自分をより良くするために、道を進み続けるのです。


 これが私の考える神道における信仰です。曖昧で仕方ない神道に強い意味を持たせるのは何より、自分自身なのです。


 

私の信仰はこうである

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