表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/296

ハプニングとルイの紋章

泪はメーメルに証があるか確認してもらうため脱ぐが……。

 ここは市場街の空き家。私とメーメルは、グレイ達が居る部屋の隣にいた。


「ルイ、何をやっておる。脱がなければ、調べられぬのじゃ」


「うん、分かってるんだけどね。なんかメーメルに、ジーっとみられているとさぁ」


「ハァー、分かったのじゃ。妾は、後ろを向いておる」


 そう言いながらメーメルは後ろを向く。


 それを確認すると私は急いで脱いだ。


「メーメル、脱いだよ。恥ずかしいから早くしてね」


 それを聞きメーメルは振り返る。そして私を、ジッとみた。


「うむ、思ったより育っておるのう」


「えーっと……メーメル、どこみてるの?」


 そう聞くとメーメルは、私のそばまできて胸を指差す。


「ルイの胸じゃ。それにくびれも……羨ましいのう」


 そう言われ私は顔が熱くなり……。


「な、って……きゃあぁぁぁあああああ――――!?」


 つい叫んでしまった。


 すると扉が開く。


「何かあったのか?」


「ルイさん、どうされました?」


 その声がする方を私とメーメルは向いた。出入口でグレイとムドルさんが私の方をみて固まっている。


「ちょ、出てけぇぇえええええええ――――。うわあぁぁん――――」


 そう言いながら服を持ち蹲る。メーメルは自分が着ている服を私に被せてくれた。


「二人共、何をやっておるのじゃ!」


 そう言いメーメルは、猛スピードでグレイとムドルさんの方に駆け出した。と同時に、二人を隣の部屋へ押し出す。


 その後メーメルは、私のそばに駆け寄る。


「二人は追い出したから心配ないのじゃ。それよりも大丈夫かのう?」


「ヒクッ……間違いなく……ヒクッ……みられた、よね? あーどうしよう……最悪、お嫁にいけないよ〜!!」


 そう言い私は泣きながらメーメルをみた。


「気持ちは分かるのじゃが。そこまで考えなくても、良いと思うがのう」


「うう……グスン……だって、真面にみられたんだよ」


「うむ、そうじゃな。それなら、こういうのはどうじゃ。二人にみた責任をとってもらうというのは?」


 そう問われ私は考える。



 責任、っていう事は……結婚? でも、やっぱりそういうのは……二人が愛し合ってするもんだよね。それにムドルさんまで巻き込むのは違うし。



 そう思い扉の方へ視線を向けた。


「ねぇ、メーメル。あの扉からみえたと思う?」


「みえたと思うのじゃ。特にムドルはのう」


「……そうなんだね。ハァ……」


 私は落ち込んだ。メーメルに慰めてもらっても、流石に立ち直れない。これからどうすればいいのかと自問自答した。だけど、思いつかず。


「ルイ、二人のこと嫌いなのかのう?」


「ううん、好きだよ。グレイのことが好き。ムドルさんも好きだけど多分、グレイに抱いている感情と違う。それにムドルさんはメーメルの……」


「前にもムドルにフラれたと言ったのじゃ」


 メーメルはそう言い私を覗き込む。


「うん、聞いた。だけどメーメルは、まだムドルさんのこと好きなんでしょ?」


「そうじゃな。今でも好きじゃ。でもムドルには、既に想い人がおる」


「そうかぁ。だけど、ムドルさんの想い人って誰だろう。でも、私の知らない人だよね」


 そう言いメーメルをみた。メーメルは溜息をつく。


「ルイの知ってる者じゃ」


「私が知ってる人? 誰だろう……んー、分からないよ」


「分からぬなら良い。そのうち、分かると思うのじゃ」


 そう言われ私は頷いた。


「そっかぁ、どんな人だろう」


「……ムドルも報われんのう」


 ボソッとメーメルが呟く。私はその言葉が、ハッキリ聞こえなかった。


「報われないって、何が?」


「なんでもない。ただの一人言じゃ。それよりも、落ち着いたようじゃな」


「んーそういえば、いつの間にか気持ちが楽になってる」


 それを聞きメーメルは、ニコリと笑みを浮かべる。


「良かったのじゃ」


「うん、ありがとう。だけど、真面に顔を合わせられるかだけどね」


「そうじゃな。それはそうと、早く調べるのじゃ」


 そう言われ私は、コクリと頷いた。そして立ち上がる。


 メーメルは私の体を調べ始めた。


「あったのじゃ!」


「えっ!? どこどこ……」


 それを聞き探すが見当たらない。


「右側の腰じゃ。後ろだからみえぬ」


「そうなんだね。どんな証だろう?」


「これは、下向きに交差した二本の剣と盾と竜じゃ。色は紫じゃな」


 そう言うとメーメルは考え始める。


「なんの証だろう? 雰囲気だけなら、勇者の紋章みたいだね」


「そうじゃな。その部分なら捲ればみせられるのじゃ」


「じゃあ、判断してもらうってこと?」


 そう問うとメーメルは頷いた。


「その方が良いのじゃ」


「そうだね。まだちょっと恥ずかしいけど……」


「服を着たら隣の部屋に行くのじゃ」


 そう言われ私は、急いで服を着る。


 そして服を着ると私は、まだちょっと恥ずかしい気持ちが残りながらも、メーメルと隣の部屋へと向かったのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『……(//>﹏<//)カァ~ッ……』…by泪


『……(*´﹃`*).。oO……』…byグレイフェズ


『……(//////)...♡︎……』…byムドル


『これは、恐らく話しかけても無理なのじゃ(ノ◎ヾ)……』…byメーメル


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ