表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/296

事情聴取

泪たちはコルザの話に耳を傾けていたが……。

 コルザの話を私とグレイとムドルさんとメーメルは聞いていた。


「お前たちの思っている通り、今回の件は確かに私がしたことだ。だが、従うしかなかった。いや、知らなかったと言った方がいいか」


「それは、どういう事ですか? 知らなかった、従うしかない。どうやったら、そういう状況になるのか分からない」


「グレイフェズ、ティハイド様のことは知っているな」


 そう言いながらコルザはグレイに視線を向ける。


「ええ、国王陛下の叔父にあたる方のはず。それと今回のことと、何か関係があるんですか?」


「うむ、私はティハイド様を信じていた。だが、騙されたのだ。これは、言い訳になってしまうかもしれぬがな」


「いったい何があったのですか?」


 そうグレイに聞かれコルザは、つらそうな表情になった。


「最初はこの町で商売を始めたい者がいるから、ブレファス()に口添えをして欲しいと言われた」


「おかしい。普通なら直接、ブレファス様と商談するはず。それが、なぜコルザ様の所に」


 そう言うとグレイは首を傾げる。


「私もそう思って、聞いたのだ。なぜ兄の所ではなく、私なのかと」


「ティハイド様は、なんて言ったんですか?」


「返って来た言葉は……。直接、兄と話すよりも私を間に入れて、交渉した方が早く承認される。そう言っていた」


 コルザは、一点をみつめそう言った。


「それを鵜呑みにしたと言うことですか?」


「いや、全て信用した訳じゃない。だが、ティハイド様が嘘をつく訳もないと思ってしまったのだ」


「それで、承諾して保証人になったという事ですか?」


 そう問われコルザは溜息をつく。


「ああ、そうだ。だが、まさか商売が人身売買だとは思わなかった」


「書類の内容は、読まなかったのですか?」


「読んだ。ちゃんと確認した。兄も書類を確認している。だが、何がなんだか分からない。あとでみせられた書類には、そのこと……人身売買の文面と承諾のサインが……」


 そう言いコルザは、悔しそうな表情をしている。


「それはおかしい。すり替えられたなら、サインを真似たのか」


「いいや、あの筆跡は間違いなく私のものと兄のだ」


「なるほどですね。二重文章ですか」


 それを聞き私も含め全員がムドルさんの方をみた。


「ムドル、二重文章ってなんだ?」


 グレイは不思議に思い首を傾げる。


「知らないのですね。二重文章とは……。予め文章を書き、一時的に消える魔法で何もない状態にする。その上に特殊な魔法のペンで書きます。それとそのペンで書いた物は、あとで消すことが可能」


「ってことは、その二重に書かれた文章のせいで……」


「グレイ、恐らくそうだと思われます」


 それを聞いていたコルザは、苦虫を噛み潰したような表情になり遠くをみつめた。


「クッ、それが本当なら……」


「うむ……もしそれが本当ならば、魔族が関与しておるかも知れぬのじゃ」


「確かに、メーメル様の仰る通りですね」


 そう言われ私は、不思議に思う。グレイとコルザも首を傾げていた。


「どういう意味だ?」


 コルザがそう問う。


「その方法と魔法を知る者は、魔族以外いませんので」


「外部に、その方法が漏れたという事はないのか?」


「グレイ、それはあり得ぬのじゃ。その魔法は、魔族以外には使えぬのでのう」


 そう言われ私とグレイとコルザは納得し頷いた。


「そうなると、ティハイド様が魔族と手を組んでいる可能性が高い」


「クウッ、そんな方法で……騙されたというのか」


 悔しさのあまりコルザは、唇を噛み締める。


「そうなると、ティハイド様がこの件に関与している。それと……厄災の方も関係しているかもしれない」


「グレイ、それはどういう事ですか? まさか、厄災が人為的によるものだと」


「ああ、そういう事だ。ルイの能力で調べてもらったから間違いない」


 そう言いながらグレイは私の方を向いた。


「うん、間違いないと思う。厄災の発生源は、アクロマスグって所だった」


「ティハイド様の領地か。しかしなぜ、そのことが分かる?」


 そう聞かれ私は、どう答えた方がいいか悩んだ。


「コルザ様、そのことも踏まえながら話を進めます」


 そうグレイが言うとコルザは、頷き私の方に視線を向けた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ねぇ、この蝶々ってなんて名前?』…by泪


『蝶々? なんのことだ』…byグレイフェズ


『(`・д・)σ コレッ! εïз 虹色で綺麗な虫』…by泪


『Σ( ̄ロ ̄lll)ゲッ!! ルイ、ソイツから離れろ!』…byグレイフェズ


『なんで凄く綺麗だよ! (,,´﹃ `,, )……』…by泪


『『うっ、まずい。このままじゃ幻影虫の餌食になる! この場から離れるぞ.....(`ω´* )o―< :3⊃  )⊃≡スー……』』…byグレイフェズ、泪


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ