表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/290

影なる存在と転じると不可解な仕草と

バールドア城内の壁付近にある木の物陰では、フウルリスクが思考を巡らせていた……。


泪たちはムドルとコルザがくるのを待っていた。しかし、ふとムドルが低度の方向音痴だという事を思い出し……。

 ここはバールドア城の広場。そこから西側の城壁付近に生い茂る木々の物陰では、一人の男が辺りを警戒し広場の様子をみていた。



 この男は、フウルリスク・ペシア、二十三歳。白っぽい薄紫で数ヶ所に赤いメッシュが入った長い髪を、前髪ごと無造作に後ろで縛っている。


 見た目は中世的な顔立ちで、声も女と間違えられる程だ。服装は冒険者のような魔道士系の装備をしている。


 ティハイドの家臣の一人だが、主に裏で動くことが多いため表に顔を滅多に出すことはなく。そのため、フウルリスクの存在を知る者は少ない。


 勿論、このバールドア城の者が知る訳もなく……。



 周囲を見渡したあと考え始める。


(ティハイド様に調べろと言われた。ですが、この状況でどうしろと? いつも、ボクに無理難題を……困ったものです。さて、どうしようかなぁ)


 そう思いながら広場を見据えた。


「……とりあえず、民衆に紛れますか」


 そう言い広場へと向かい歩きだす。




 ――場所は移り、ここは市場街の空き家――



 あれからグレイのもとに、ムドルさんから魔法の便箋が送られてきた。それをグレイは読んでいる。


「グレイ、ムドルさん……なんて?」


「こっちに、二人でくるそうだ。それと、自分のことで話したいことがあるとも書いてある」


「そうなのじゃな。ムドルは何を打ち明ける気なのじゃ」


 それを聞きグレイはメーメルの方を向いた。


「さあな……そこまで書いていない。来てからになりそうだな」


「そうなんだね。そういえば、この場所は分かってるの?」


「ああ、問題ない。手紙に簡単な地図を書いておいた」


 メーメルはそれを聞き不安な表情を浮かべる。


「心配じゃ。どんな地図かはしらぬが。道に迷わなければよいがのう」


 そのことを聞いた私は、ムドルさんが低度の方向音痴だという事を思い出した。


「そういえば、そうだった。まぁ、コルザ様も一緒だから……大丈夫だとは思うが」


「そうじゃな。一人じゃない、多分……大丈夫じゃろう」


 そう言うもののメーメルは、心配な表情を浮かべている。


「んー……やっぱり、心配だ。迎えに行ってくる」


「待つのじゃ。ここは妾が迎えに行った方が良いと思うのじゃが」


「いや、俺が行く。メーメルは、ルイとここに居てくれ」


 グレイは私の方に視線を向けた。なぜか顔が赤いようにみえる。


 なんでグレイがそんなことを言ったのか、私は理解できなかった。


「……なるほどのう。そういう事か……。なんとなく分かったのじゃ」


「すまない。それとメーメル、ムドル宛に手紙を書いて送って欲しい。俺が、そっちに向かったと……」


「分かったのじゃ」


 そう言いメーメルは頷く。


 私は二人のやり取りが一部、分からなかった。だけど、聞かない方がいいと思いやめる。


 その後グレイは、この場から離れムドルさんとコルザのもとに向かった。


 それを確認するとメーメルは、ムドルさん宛てに手紙を書く。それから便箋をムドルさん宛てに送る。


 そして私とメーメルは話をしながら、グレイが二人を連れてくるのを待ったのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『迷子の迷子のムドルさん、貴方のお家はどこですか〜♪』…by泪


『ルイ、ムドルが迷子になったのか?』…byグレイフェズ


『ううん、替え歌だよ』…by泪


『なるほど……だが本人が聴いたら、なんて言うだろな(*`艸´)……』…byグレイフェズ


『あーそうだね。歌うのやめとこうっと。でもグレイ、なんでこの歌を聴いて笑ってるの?』…by泪


『ムドルが迷子って……あり得すぎるから、つい笑いが……(*´艸`*)……』…byグレイフェズ


『誰が、あり得るのでしょうか(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ……』…byムドル


『ハッ!!Σ(ll゜Д゜ノ)ノ……いや、これはルイが歌ってたからで……(¯∇¯;)……』…byグレイフェズ


『なるほど……ルイさんのせいにするつもりですか。男らしくありませんねぇ(-_-#) ピクッ……』…byムドル


『だから、俺はぁ〜……三(((((´ω`;)スススー』…byグレイフェズ


『『逃しませんよ。じっくり話を聞きましょう、か……ニガサン ( ๑ •︡_•︠)―C<―((( o≧ロ≦)……』』…byムドル、グレイフェズ


『( ;° 3° )~シ、シラナーイ〜っと……』…by泪


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ