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過去の言い伝え……中編

メーメルは語る。かつてこの世界に突如、迷い込んだ二人の異世界の者の話を……。

 メーメルは語る。遥か昔のことを……――



 ――かつてこの世界スルトバイスのとある人間国の城に、二人の異世界の者が降り立った。異空間に歪みが生じ異世界と繋がり、磁気嵐が起き竜巻と共に現れたのだ。


 異世界の者は、男と女だった。


 その後その二人……いや、女の方は災難に遭う。だが、後に聖女とされた。


 男の方は闇の炎、それだけではなく色々な属性の炎を操ったと伝えられている。そう、勇者とか英雄とされた者だ。


 今は色んな国が栄えている。だがその頃の人間の国は、二つに割れていた。


 二人が降り立った国は貧しく小さい。


 もう片方の国は大陸全土を領地とするほどに大きかった。その上、二人のいる国がある大陸にも領地が数多く存在する。帝都国と言われていたほどだ。


 二人の居た国は、その帝都国の侵略をかろうじて免れていた。そう龍神に守られていたからである。


 だが、その龍神の住まう山に隣接する竜人族の里が帝都国の襲撃に遭う。


 龍神、竜たちは何もできなかった。何者かが龍の住まう山の全体に結界を張ったからだ。


 その帝都国にも一人、異世界の者が迷い込んでいた。その者の能力により帝都国に有利にことが進む。


 そんなある日、二人はその帝都国と争うことになる。この二人だけの力だけではないが勝利し帝都国を正した。


 しばらくして男の方は勇者、英雄と言われる。女の方は聖女と言われた。もう一人の異世界の男の方がどうなったのかは不明。


 月日が経ったある日、魔王討伐のため二人は旅をしていた。そんな旅の途中、男の方に別の能力が覚醒する。


 そう物を創造する能力だ。その力を使い自分の世界で得た知恵によりあらゆる物を創り出す。


 それから……――



 ――と、メーメルは話し終える。


「……なるほどな。だが、これは俺が知りたいことじゃない。しかし、勇者……英雄か……」


「でも変じゃないかな? 確かアイテムとかは、聖女がつくったって聞いたし本にも書いてあった」


「そうなのじゃな。それほどまでにその勇者の存在を隠したい、とは……」


 そう言うとメーメルは険しい表情をした。


「何か、あったのか? 隠さなきゃならない事情が」


「詳しくは知らぬ。ただ知ってることは、その男……勇者の持つ能力を欲しいと思う者たちが現れだした」


 メーメルは深呼吸をする。


「それは、人間だけではなく……色々な種族の者たちもじゃ。魔族の王もその能力に興味を持ち、その勇者を引き込もうとしたらしい」


「魔王までも? そんなに凄い能力だったんだね」


「……創造しそれを具現化できる能力か。確かにその能力があれば、なんでも思いのままにできるな」


 そう言うとグレイは真剣な顔で考えているようだ。


「うむ、魔族の王は勇者に提案した。力を貸せとな。でも、勇者は拒否。当然じゃろうとは思う。あの頃の魔族は、かなり荒れておったからのう」


 その後も色々と話をする。



 メーメルの話だとその勇者は、その後も色んな国や種族に狙われたらしい。その時、聖女が傍で支えていたから勇者が暴走せずに済んだ。


 だけど散々追い込まれた勇者は、それなら各種族や国に平等にその能力で欲しい物を創ると言う。


 それを様々な種族や国は歓喜し了承する。


 だが月日が流れ、その能力を独り占めしようとした国があった。人間の国……その中でも、一番大きな国だ。


 その大国は、自国にくるなり聖女と引き離し勇者を部屋に閉じ込めた。逃げないように部屋を牢獄のようにし、あらゆる魔法で周囲に結界を張ってだ。


 その時、聖女は人質となっていた。


 そのため余計に勇者は逃げずに言いなりになる。


 だが、聖女は行動派だったために自分の力を使い逃げる。そして勇者を助けようと部屋を探す。


 聖女は自分の能力で周りの罠を無効化させた。そして勇者の側まで歩み寄る。


 しかし、聖女は追ってきた魔術師により魔法攻撃を受け勇者の目の前で倒れる。


 聖女は死んでいなかったが勇者は怒り狂った。好きだったからだ。元の世界では、何度も聖女に振られ続けていた。


 だけど、それでもずっと思い続けていたから余計だ。


 勇者は能力を使い牢をいとも簡単に破壊する。その後、聖女を結界のような物で覆った。自分にも同じように結界のような物で覆い包む。


 すると、とてつもなく大きな漆黒の炎をこの城の遥か上空に思い浮かべ具現化させると落下させた。


 その漆黒の炎は丁度、城全体と同じ大きさだ。


 漆黒の炎が城に落下。建物は破壊された。闇属性の炎は、一瞬で建物を覆いつくす。


 勇者は聖女を抱えその場から逃げる。


 その後、二人がどうなったのかは知られていないらしい。



 そしてその後も私たちは、そのことについて話をしていたのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ねぇ、この言い伝え凄いね』…by泪


『ああ、良くあの作者が短時間で考えたよなぁ〜( ゜д゜)……』…byグレイフェズ


『うむ、この言い伝え……確かどこぞで読んだ物語に似ておるな』…byメーメル


『それって、この作者さんの作品?』…by泪


『もしそうだとしたら……その作品のシリーズになるんじゃねえのか?』…byグレイフェズ


『さぁどうかのう。妾は似ていると思っただけじゃ』…byメーメル


『いえ、その通りかもしれません。これは、私の仕入れた情報。一部、何箇所か違うらしいのですが。現在エタっている作品を引用。そして、完結した〜と作者が一人で騒いで……( '-' ).;:…( '-...:.;::..( ';::: .:.;: シュウ..……』…byムドル


『これは……∑(๑°口°๑)!!』……by泪


『間違いない……(๑-`ω´-๑)ウム……』…byグレイフェズ


『あの作者の仕業じゃのう(´-ω-)ウム……』…byメーメル


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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