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手紙の内容と報告と他愛のない話と

ベッドまでくるとグレイフェズはカロムから渡された物をみて……。

 ベッドをみつけるとグレイフェズは徐に座った。


 そして周囲を見回したあとカロムから受け取った手紙を取り出し黙読し始める。


(……どうなってる? なんで透明になることのできる魔道具のブローチを俺にくれた)


 そう思いながらブローチを掌にのせた。


 そのブローチに視線を向けると首を傾げる。


(メモには使い方が書いてある。それだけじゃない……ここには簡単にしか書いていないが……気づいているのか?

 それならなんで捕まえない? 気づいていないとしても俺に何かをさせようとしているのは確かだ。

 という事はティハイドを裏切るつもりなのか?

 それに依頼料のことまで書いてある……そうなると手伝えってことなのか? サッパリ分からない。

 とりあえずはカロムの言う通りに動いて様子をみるか。その方がよさそうだしな)


 そう考えが纏まると渡されたブローチとメモ紙を懐に仕舞った。


「さてと……少し休んでから動きだすか」


 ゴロンとベッドに寝転がると、すぐに眠りについてしまう。




 ――場所はティハイドの書斎に移る――



 この部屋にはティハイドとカロムが居て話をしていた。


 ティハイドは机に向かい椅子に座っている。


 その前にはカロムが立っていて報告をしていた。


「賭け闘技の登録は明日までだ。グレイフェズの調子は大丈夫なんだろうな?」


「はい……勿論です。以前よりも筋肉のつきも良くなっておりますので心配はありません」


「それならばいい。今回ばかりは負ける訳にはいかんからな。今までのヤツは二勝二敗で勝ったり負けたりだ」


 悔しさのあまりティハイドは、バンッと机上を叩く。


「平均して勝つ者はいませんでしたからね。ですが、グレイフェズは今までの者と違うかと」


「ああ……そうだな。どんな戦いをみせてくれるか楽しみだ」


「それでは、これから他の書類などの確認もしますので……」


 そう言いカロムは一礼をし部屋を出ていった。


 行ったことを確認するとティハイドは机上に置いてある酒の入ったグラスを手にする。


(もっと稼ぐぞ。国を買収するぐらいにな)


 笑みを浮かべるとグラスに入った酒を飲んだ。



 ▼△★△▼☆▼△



 牢屋の中は暇だ。メーメルと話をしていても同じ内容ばかりになってきた。こんなんじゃ暇で死んじゃうよぉ~……。

 早く誰か、ここから出してくれないかなぁ。臭いし……ツライ。グレイ……逢いたいよぉ。


 私はグレイのことを思い出してしまい涙が流れ落ちる。


「ルイ……怖くなったのかのう?」


「ううん……怖くないよ。只グレイに逢いたくなっちゃったの……」


「寂しくなったようじゃな。だけど今はツライかもしれぬが我慢するしかないのじゃ」


 頷き私は泣くなと自分に言い聞かせた。


「そうだね……今は泣いている場合じゃない」


「その通り……時がくるのを待つしかないのじゃ」


「その時が何時になるかだけどねぇ」


 そう言い私は苦笑する。


 メーメルも苦笑いをしていた。


 その後も私とメーメルは他愛もない話をする。


 話をしているうちに私は何時の間にか寝てしまった。

読んで頂きありがとうございます(^_^)/


『なんでメーメルは、あんなに慌ててムドルさんの所に向かったんだろう?』…by泪


『さあな……おいてかれると思ってじゃないのか。それよりも外で剣の稽古をするぞ』…byグレイフェズ


『稽古…………あー買い物、思い出した~……ε=ε=ε=┏(゜ロ゜;)┛……』…by泪


『『待て……それは稽古が終わってからだ!……ヽ(゜▽゜ )-C<(/;◇;)/~嫌だ~』』…byグレイフェズ、泪


という事で次話もよろしくお願いします(*^-^*)

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