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廃墟の城サイアル

廃墟化したサイアル城の書物庫内ではクレファスとレグノスとキャリーが何かないかと探していて……。

 ここは帝都アドバルドにあるサイアル城の書物庫だ。


 棚は倒れていて殆ど破壊されている物が多い。そんな周囲の床には本が大量に散らばっている。


 ここが地下で幸いだったのか破れた本はあるものの雨風に晒されていないため文字を読めるようだ。


 それでも年数が古い本などは色褪せてしまっている。


 この書物庫には現在クレファスとレグノスとキャリーが居て手がかりになりそうな本を探していた。


「何かありそうか?」


「クレファス……これといってありませんね」


「そうね。中には破けている物もあるし、これだけ大量にある本の中から探すのって困難よ」


 そうこう話をしながら三人は、ひたすら探し続ける。


 ・

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 ▼

 ☆

 ▲

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 ・


 暫く探すが何もみつからず三人は諦めかけていた。


 しかし奥の方を探していたクレファスは破壊された棚の下にみたことのないケースに入っている本を大量にみつける。



 そのケースの素材はプラスチックだ。


 勿論これを創ったのは勇者である久遠司であり遥か昔に王となって国を建て直したツカサ・サイアルである。


「二人とも来てくれ」


「クレファス……何かみつけたのですか?」


「ロクでもない物だったら怒るわよ」


 そう言いレグノスとキャリーはクレファスが居る方へ向かった。


 二人がくるなりクレファスは床に置いてある本の入ったプラスチックケースを指さす。


「変わったケースね。なんの素材でできているのかしら?」


「恐らく、この世界には存在しない物質かもしれません」


「ああ多分な。この書物庫にくるまでの区間にも見慣れない物が結構あった。もしかしたら勇者が創った物かもしれん」


 それを聞き二人は頷いた。


「廃墟の村には勇者と聖女に関して分かる物ってなかったわ。でも、ここには……それらしき物がある」


「そうなると……この城を隅々まで探せば大量に出てくるかもしれません」


「ああ、そうだな。早急に国へ連絡して、ここに来てもらおう」


 そうクレファスが言うとキャリーは少し考えたあと口を開き話し始める。


「連絡してからじゃ、この国に辿りつくまでに時間がかかるわよねえ」


「確かにそうだが他の方法といってもないしなぁ」


「なくはない。誰かが転移のペンダントを使って連れてくればな」


 それを聞きレグノスとキャリーは納得をするも誰がやるのかと問い返した。


「キャリーでいいのではないのか?」


「それは別に構わないわ。だけど、この転移のペンダントって一度に何人まで大丈夫なの?」


「使用する者を含めて五人までだ。そうなると総合的に連れてくる人数にもよるが、かなり往復するな」


 どうしたらいいのかと三人は考える。


「ねえ……一度、三人一緒に城へ戻った方が良くないかしら」


「その方が早いか。それに、この国でみて来たことの報告もしないとならないしな」


「ああ、それがいいでしょう。ですが、あと少しだけ城を探ってからにしよう」


 そう言われクレファスとキャリーは頷いた。


 その後、書物庫内を出て三人は各自別行動をし城の中をさぐる。


 そしてクレファスとレグノスとキャリーは至る場所でみたこともない物に触れて歓喜していたのだった。

読んで頂きありがとうございます٩(^‿^)۶


『ムリゴを大量に買って来たし! 今度こそ森の魔物を倒しに行こー!!』…by泪


『いや明日にするぞ』…byグレイフェズ


『えーなんで?』…by泪


『もう夜中だからだろ!』…byグレイフェズ


『え、えっと……あれ? 何時の間に??』…by泪


『ムリゴを買って一旦宿に戻って来たまでは良かった。だが泪……お前、寝てたよな? 何度も扉をノックしても出てこなかったしな』…byグレイフェズ


『あー確かに寝てたけど少しだけだと思ってたσ(^_^;)……』…by泪


『(´-ω-`)ハァー……』…byグレイフェズ


と、いう事で次話もよろしくお願いします(*´꒳`*)

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