即位式当日
美咲は侍女に介助してもらい白いドレスを着せてもらうが……。
ここはサイアル城にある美咲と司の寝室。周囲には数名の侍女と美咲がいる。司は居ないようだ。そう美咲が着替えていたため司は控え室の方で待っている。
「え、えっと……なんで白いドレスなんですか? まるでウエディングドレスみたいなんだけど」
「ミサキ様、私どもはセフィルディ様から言われた通りにしております。そのため、なぜ白いドレスなのかは申し訳ないのですが言えません」
「そうなのね。んーこの国、特有の正装なのかな?……まあいいか」
考えても分からないため美咲は悩むのをやめた。
侍女は丁寧に化粧や髪のセットをする。その後、美咲に白いドレスを着せた。
(うわぁー綺麗。これって、どうみても、ウエディングドレスだよね。って、知ってたんだけど……セフィルディさんが用意したサプライズ。
もしグレイと結婚できたら着てみたい。
……そういえば司さんも正装、白いスーツみたいのだった。美咲さんのように不思議に思ってたけど、それ以上は考えたくないって言ってたなぁ(汗)……)
二人とも似ているなと思い泪は籠の中から美咲をみていた。
その後、ブーケを持たされ美咲は司と違う待合室へと侍女の案内で誘導される。因みに泪の籠は侍女が持ち運んだ。
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数十分後……ここは城の敷地内にある聖堂。
聖堂には城の関係者や他国から招かれた王や妃、国に所縁のある者などが集まっている。
外では多くの民衆や旅人などが紐の柵で区切られた道の両脇に立ち、ソワソワしながら新しい王と妃を早くみたいと思っていた。
そう国中に御触書をまいていたため、アチコチから集まって来たのだ。
その御触書には国の新たな王と妃が勇者と聖女だと書かれていた。そのため一目でいいから顔をみたいと集まって来たのである。
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従者に誘導され司は城の通路側から聖堂内に入った。
聖堂内の者たちは一斉に司へ視線を向ける。
(多い……なんでこんなに人が居るんだ? 即位式だから……そういえば、あの時ラギルノの国でも即位式があったな。
その時も人が多かった。聖堂内も多かったのか? そこまでは流石にみれなかったしな)
セフィルディが待つ場所へと向かう司は、ラギルノやガルディス以外の知る者を探しみた。
「ツカサ様、余所見をしないでください。王らしく振舞って頂かないと困りますので」
「あ、そうだな……すまない」
自由に何もできなくなるのかと司は思い溜息をつき苦痛の表情を浮かべる。
祭壇のような場所に立っているセフィルディの居る場所まで司はきた。と同時に司はセフィルディから視線を逸らす。そうセフィルディが、ニヤニヤしていたからだ。
(あの顔は絶対に何か企んでる。そもそも即位式に、なんで白い服なんだ? これじゃ結婚式…………まさかな。ハハハ……)
何かを悟り司は顔を引きつらせる。
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その頃、美咲は聖堂の前で泪の籠を持つ侍女と共に待機していた。
(えっと……即位式って……結婚式みたいな形式なのかな?)
そう思い美咲は出入口の扉をみつめている。
(えーっと……司さんは気づいた。だけど美咲さんは違うように解釈してる。これどうなっちゃうの? そもそも内緒でするって……でも気になるんだよねぇ)
そうこう泪が考えていると聖堂内で待機していた音楽隊が入場の曲を流した。
その曲を聞き美咲は一瞬だけ不思議に思うも、この国の形式なんだろうと納得する。
そしてその後、美咲は侍女に手を取られ聖堂内に入っていった。
読んで頂きありがとうございます('◇')ゞ
『白いウエディングドレスかぁ……憧れるなぁ~』…by泪
『そう云うものなのか……只の形式だろ? 別に白じゃなくてもいいと思うんだが』…byグレイフェズ
『えー白がいいよ。だって白は、なんの色にも染まってないもん』…by泪
『俺には分からないが。只わかるのはルイに似合う色は、白に近いピンクだ。その色だと妖精のようにみえるからな( *´艸`)……』…byグレイフェズ
『ピンクのドレス……それも妖精のようにみえるのかぁ(≧∀≦)ゞそれもいいなぁ……』…by泪
『(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪……(単純で良かった。白のドレスなんか高くて買えない。創ればいいかもしれないが変化しないと無理だしな)(;^ω^)……』…byグレイフェズ
と、いう事で……(^_-)-☆
では次話もよろしくお願いします(^_^)/






