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忍者服の男と小指用の指輪

泪が寝ている所に忍者服の男は現れて……。

 ここはカロムの屋敷の泪とメーメルの部屋。夜になり二人は、眠っていた。


 辺りは暗く月明かりが部屋に差し込んでいる。


 泪はぐっすりと寝ていた。枕の右側にはトラットが丸まって眠っている。


 すると黒装束……如何にも忍者のような姿の男が、スッと音を立てずにどこからともなく現れた。


 その忍者服を着た男は、泪の傍までくる。


(寝ているな。それにしても、可愛い。ハッ!? 見惚れている場合じゃなかった。気づかれて、騒がれるのは面倒だ。これだけ置いて、サッサと行くか)


 そう考えながら忍者服の男は、左側の枕元に封筒と何かが入っている小さな袋を置いた。その後、スッと音もなく消える。


 泪はそのことに気づかず寝ている。


 そのことにトラットは気づくも、狸寝入りをしていた。


(……あの匂いは、なんでアイツあんな格好でここに来たんだ。それに何をおいていった? 匂いからして、食べもんじゃないな。ホットクかぁ……ふあ~、眠い……寝る)


 そう思いトラットは再び眠る。



 一方メーメルは、忍者服の男の匂いと気配に気づくも目を閉じ様子を伺っていた。


(……なんのつもりじゃ? 何を考えている。うむ、まぁ……危害を加えるつもりじゃないようじゃのう。それなら、やり易いかもしれぬ)


 そう考えメーメルは再び眠ることにする。



 ▼△★▽▲☆▼△



 翌朝になり私は、起きると枕元に何かあることに気がついた。


「……これなんだろう?」


 上体を起こすと私は、枕元に置かれている物を取る。


「手紙と袋……何か入ってるみたいだけど、なんだろう?」


 そう言い袋を開け中を覗いてみた。


「ルイ、それはなんだ?」


 そう言いメーメルは、私の方にくる。


「んー……なんだろう。起きたら、枕元にあったの」


 私はそう言い袋から出した。


 それはピンク色の魔石が埋め込まれている、小指用の指輪である。


「うわぁー、可愛い。誰がくれたのかな?」


「本当に誰がそんな可愛い指輪を……いいなぁ」


 そう言いメーメルは、羨ましそうに指輪をみた。


 私は手紙に何か書かれているかもと思い封筒を開ける。そして手紙を取りだし黙読した。



 そこには……。


【――袋の中の指輪は、俺を呼ぶためのアイテムだ。もし何かあったらこれに魔力を注ぎ助けてと念じてくれ。さすれば俺が即座に駆け付ける。ただ、ヤツラの尻尾を掴んでからだ。――――」


 そう書かれている。



 私はそれを読み首を傾げた。その後その手紙を、メーメルに渡しみせる。


「うむ、何を考えているんだ?」


「ん? メーメル知ってるの。これをくれた人が誰か」


「あ……ううん、知らない。ただ昨晩、誰か来てたみたいだからな」


 そう言いメーメルは苦笑した。



 メーメル、どうしたのかな? 何か誤魔化しているようにみえる。でも……いいか、これをくれた人は悪い人じゃないみたいだしね。



 そう思い指輪をみる。


「この指輪、鎖に通して首にぶら下げておくね」


「その方がよいな。女性にとっての指輪は、特別な意味をもっている」


 そう言われ私は、ウンっと頷いた。


 指輪に鎖を通すと首にぶら下げる。


 それから私はその後も、メーメルと話をしていた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ルイ、TSってなんだ?』…byグレイフェズ


『TS……えっと、ねぇ。男女の性別が肉体的に変わっちゃうことだよ。だけど、いきなりどうしたの?』…by泪


『なるほどそういう事か。あーいやなぁ、作者がこの前……TSものがどうのこうの言ってたからなんだろうって思っただけだ』…byグレイフェズ


『作者が……という事は、男になりたいのでしょうか?』…byムドル


『いや……ナイ((-ω-*)(*-ω-))ナイ……』…by作者


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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