表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

143/293

厄災の真実と最終局面……12

泪は落ち込んでいた。何もできない自分に対しどうするのかと問うも……。


そんな中ベルベスクは一番いい杖を使い聖なる雷獣を召喚したが……。

 ここはバールドア城の広場。状況は最悪――そんな中でも泪たち、いやグレイフェズとベルべスクは迫りくるデビルミストの群れに向かっていく。


 しかし泪は、この状況で何もできないのかと思い悩み頭を抱え蹲ってしまった。



 ▼△★▽▲☆▼△



 私は、なんて無力なんだろうって思った。そう、能力があっても……役に立たない。厄災をどうにかすることもできないなんて……。

 それに、私がこの世界に居る意味って何? だけど、なんとかしたい。やれるだけのことを……。でも……どうやって? それが分からないから……。



 考えれば考えるほど、余計に何も浮かばず……ただ涙が溢れ出るだけだ。



 グレイ大丈夫かな?



 そう思い私はグレイの方をみる。



 つらそう……。グレイもだけど、ベルべスクさんも……。ここで考えてても、何も解決しない。今、私にできることって何かな?



 そう考えながらグレイを目で追う。そして、ひたすら何ができるのか考えていた。




 ――場所は、ベルべスクの居る方へ移る――



 ベルべスクは異界の怪物と魔獣を警戒しながら、デビルミストとの間合いを取った。


(ここは杖を使った方が、いいか)


 そう思い魔族語で唱えると異空間が開く。そこから、いかにもアンティークな杖を取り出した。


「さて、オレが持ってる最高のこの杖で……どこまで戦えるか分からねぇ。だが、やらなきゃな」


 そう言い杖を持ち直し身構えると、デビルミストの群れを見据える。その後、魔族語で唱え始めた。


 《聖なる精霊(レヒワツレヒネヒ) 光の(シマ二ん)雷獣(タヒビュフ) 異空間を(ヒムフマノン)繋ぐ扉(ルワヅロジタ) 我、(ナネ)命ず(テヒブ) いでよ(ヒゲソ) 聖なる(レヒワツ)雷獣(タヒビュフ)セイントライル!!(レヒノロタフツ)


 そう言い放ちベルべスクは、杖を頭上に掲げる。すると、杖の先端の魔石が光った。それと同時に、魔石から光の柱が空高く放たれる。


 光が放たれた周囲の空が眩く光った。その後、魔法陣が展開される。そしてその魔法陣から、光のエレメント系のライオンのような聖獣が現れた。


 これが聖なる雷獣セイントライルだ。名前の割には、猛獣のような姿をしている。


 セイントライルは、スッとベルべスクの前へと降り立った。



 そして……。――ガオォォオオオーン!!――



 そう雄叫びを上げる。



 ――いや、これライオンそのものでしょ。ただエレメント状態なだけで……。まぁ、それはさておき……――



 それを確認するとベルべスクは、杖をセイントライルに向けた。


目の前の(ネンカへン)デビルミストの(ゲジツチユロン)群れを滅せよ!!(クネヌテッレソ)


 そう魔族語で命令すると、セイントライルは……。



 ――ガオォォオオオーン!!――



 と、雄叫びを上げデビルミストの群れに突っ込んでいく。


 セイントライルは雷をまといながら一体一体、仕留めていった。


「意外と……いけるのか?」


 そう思ったのは、束の間。


 セイントライルは数百ものデビルミストを駆除したあと、そのまま消滅してしまった。……っと言っても、消えて元の精霊界に戻って行っただけである。


「クソッオォォォ、やっぱり……オレの力じゃ、こんなもんか」


 悔しがりながらベルべスクは、まだ居るデビルミストの群れに視線を向け睨んでいた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ねぇ、この世界に焼き芋ってないよね?』…by泪


『焼き芋? 芋……そういえば俺が居た村に、そんな名前の野菜があったようなぁ(ー"ー )……』…byグレイフェズ


『ホントに? 表面が紫っぽいのだよ』…by泪


『ああ、芋の中にそういう色のもあった気がする。確かサツマ芋って言ってたな。良くそれで芋パイを焼いてくれてたなぁ。……って、思い出したら食べたくなった(*´﹃`*)……』…byグレイフェズ


『芋パイかぁ……私も食べてみたいなぁ(¯﹃¯*)……』…by泪


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ