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厄災との闘い……9

グレイフェズは本当に能力が使えるのか試す……。

 ここは広場の東にある小屋。グレイフェズは部屋の中央まできた。


(大丈夫だとは思う。だが、まだ不安が……失敗するんじゃないか、と。ルイが、調べてくれたのに……しくじる訳にはいかない。

 ……何を考えている……そんな暇はないだろう。問題ない、やるぞ!)


 そう言い聞かせると気持ちを入れ替える。


 その後、目を閉じた。そして今、必要な物を思い浮かべる。


(ヨシッ、浮かんできた。えーっと、花? だよな。これ……。まさか、これを叫ぶのか……)


 恥ずかしさの余りグレイフェズの顔が赤くなった。


(みたことがない花だ。でも、名前が書いてあるから、なんとかなる。でも、なぁ。ハァ、仕方ない……やるかぁ)


 そう決心し瞼を閉じたまま眼前に両手を翳した。


「桜草の花束を、この手に!!」


 そう叫ぶとグレイフェズの脳裏に桜草の花束が、ハッキリ浮かび上がる。


 それと同時に、翳す両手の前に魔法陣が現れた。その魔法陣から桜草の花束が現れる。すかさず、その桜草の花束を取った。


(できた。この花、ルイのようで可愛い。……って、こんな時に何を考えてる! あーそうだ。この花、ルイにやるか)


 そう思い泪の方に向かう。


 泪たちは、グレイフェズが成功し喜んでいた。




 ――視点は、泪の方へと切り替わる――



 私は、ホッとした。成功して良かったと思う。でも、なんで桜草なのかは分からないけど……。


 チラッとメーメルをみる。なぜか目を輝かせていた。


 グレイは、私たちの前までくる。


「ルイ、欲しければ……やる!」


 そう言い桜草の花束を私の目の前に差し出した。グレイの顔は赤い。


「あ、ありがとう。わーあ、可愛い。でも、なんで桜草なの?」


 そう言いながら私は、桜草の花束を受け取る。


 なぜかメーメルは、ウットリしながら私とグレイをみていた。


「なんで脳裏に、その花が浮かんだのかは分からない。だけど……ルイ、その花のことを知っているという事は……」


「うん、私が居た世界の花だよ。それに、この桜草……私の好きな花の一つなんだ。他にもあるけどね」


「そういう訳か。ここで必要な物が脳裏に浮かんだ、ってことだな」


 そう言いグレイは、クスッと笑う。


「いいのう。妾も欲しいのじゃ」


 メーメルは羨ましそうに、私の桜草をみている。


「……メーメル悪い……今は、無理だ」


「うむ、分かってるのじゃ。だから、あとでお願いしても良いかのう?」


「ああ、同じようにできるかは分からないがな」


 それを聞きメーメルは喜んでいた。


「さてと、今度は本番だ。今ので、だいぶ自信がついたしな」


 そう言いグレイは扉の方へと向かい歩き出す。


 そして私とメーメルは、グレイのあとを追ったのだった。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『わぁ〜、グレイありがとう。この熊のぬいぐるみ、大事にするね』…by泪


『よ、喜んでくれたなら良かった。だが今度こそは、武器を具現化させる!』…byグレイフェズ


『ルイさんが、喜んでいる。もしや、あの熊が好きなのでしょうか? それなら私も……』…byムドル


『ムドル、やめとけ! 大体、考えていることが読めた。それをやったら、この場が混乱するだけだ。いや、みんな引くだろうな。それにオレは、絶対その熊を召喚しないからな!!』…byベルベスク


『……ですね。残念ですが、諦めます』…byムドル


『ε~( ̄、 ̄;)ゞフー……』…byベルベスク


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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