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厄災との闘い……8

泪はスキルを使いグレイフェズの能力について調べ……。

 私はグレイの能力について調べるため、プレートに記載されている内容を読んでいた。



 えっと……ここに書かれている内容を読む限りだと。ふむふむ……なるほどそういう事か。



 読み終え私は、グレイに声をかける。


「グレイ、いくつかやることがあるみたい」


「そうなのか。じゃあ、少し時間かかるな」


「うん、だけど……なるべく急ぎ足でやっていくね」


 そう言うとグレイは、真剣な顔で頷いた。


 それを確認すると私は、グレイの頭に両手を添える。


 《プローブ!!》《見極めレベル2!!》


「能力について調べて!!」


 そう言い放つと両手が光り、グレイの頭と私の両手の間に魔法陣が現れた。その魔法陣から光が放たれグレイの頭を包み込む。


 それと同時に魔法陣は、回転しながら下降していく。そして首のあたりで魔法陣が消える。


 私はそれを視認するとプレートをみた。プレートにグレイの能力について書き込まれていく。


「何か分かった、か?」


「う、うん。グレイの能力は、やっぱり勇者と同じで……脳裏に浮かべたものを創造して具現化するみたい」


「そうか……だけど、なんで失敗するんだ?」


 そう言いグレイは首を傾げる。


「それは、まだ分からない。だから今度は、それについて調べるね」


「何回もって……そういう事か。だが、ゆっくりはしていられない。……でも、そうも言ってられねえな。能力が使えないと、どうしようもない」


「うん、じゃあ……なんで能力が使えないのか調べるね」


 私がそう言うとグレイは、コクリと頷いた。


 それをみて私は、頭の中でスキルの再確認をする。



 新しく覚えたスキルの【エグザミン】を、使えばいいんだよね。このスキルは、対象物について詳しく調べる。それと、あれを組み合わせれば……。



 スキルの確認をすると私は、グレイの頭に両手を翳す。


 《エグザミン!!》《見極めレベル1!!》


「能力が、なんで使えないのか調べて!!」


 そう言い放つと両手が光った。それと同時に魔法陣が展開される。そして魔法陣から光が放たれ、グレイの頭を覆った。そして魔法陣が下降して首のあたりで消える。


 私はプレートを確認した。


「グレイ、分かったよ。だけど、これ……もしかしたら、何度も調べなくて大丈夫かも」


「どういう事だ?」


「ただ、グレイが理解できればだけどね」


 そう言うとグレイは首を傾げる。


「理解か……。なんとかやってみる。時間もかけたくないしな」


 それを聞き私は、なぜグレイが能力を使い熟せないのかを説明した。


「……そういう事か。その場に合った物が頭に浮かぶが……それが、なんなのかを理解していない」


「うん、だけど……名前って一緒に浮かんでこないかな?」


 そう聞くとグレイは考え込む。


「名前か……そういえば、うっすらと文字が浮かび上がっていたかもしれない。だがそれと、どう関係あるんだ?」


「脳裏に浮かんだ物が、なんだか分からない時は……その浮かんできた文字を叫ぶといいみたいだよ」


「なるほど……そういう事か。それが可能なら、もしかしたら成功するかもしれない」


 グレイは嬉しそうだ。それをみた私も、役に立てたと思い嬉しかった。


「だがまだ、不安なのは変わらない。ここで試してからにする」


「そうだね。私は、みてるね」


「うむ、妾も観察してるのじゃ」


 それを聞いたグレイは、頷いたあと部屋の中央に向かう。


 そして私とメーメルは、ワクワクしながらグレイをみていた。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『ワクワク、楽しみだなぁ。何を具現化するんだろう』…by泪


『そうじゃな。どんな武器を具現化するのかのう』…byメーメル


『本当に、どんな物が現れるか楽しみです』…byムドル


『(ー_ー;)……(熊のぬいぐるみ? なんだこれは……武器にみえん。だが今、必要な物かもしれないし……どうしたら……)……』…byグレイフェズ


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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