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厄災との闘い……2

厄災が解き放たれ城の広場は地獄絵図とかしていた……。

 ここはバールドア城の広場が見渡せる場所。カイルディや城の兵士たちは、広場の騒ぎを聞きつけここに来ていた。


「これはどういう事でしょう!? あれは、いったい……。まさか、あれが厄災? そうだとしたら……急ぎ、このことを知らせなければ!」


 カイルディはこの場を兵士たちに見張らせ、急ぎ大臣クベイルが居る書斎へ向かう。




 ――場所は変わり、バールドア城の門付近――



 メーメルは呆然とその光景をみている。


(やはり、間に合わなかったのじゃ。また繰り返されるのか、あの悲劇が……)


 そう思いながら我先と押し除けていく民衆を、ただただつらそうな表情で眺めていた。


(うむ、これでは厄災よりも人間同士での被害の方が甚大じゃな。さて、どうするかのう……)


 メーメルは悩んだ。このまま民衆に紛れて中に入れば、確実に厄災の餌食になりかねない。しかし泪たちと合流しなければと、そう考えていた。


(いつまでも、ここに居られないのじゃ。でもどうやって、合流したらいいかのう)


 そう考える。だが別のルートがないかと、この場を離れ東側の城壁の方に向かってみた。




 ――場面は変わり、バールドア城の広場――



 広場内の至る所には、色々なタイプの厄災が解き放たれている。民衆はパニックになり、自分だけ逃げようと駆け出し他人を踏んでも気づかないほどだ。


 余りにも、みていられない光景である。


 そんな中デビルミストは、人間に憑依していく。憑りつかれた者は、(うずくま)る。その後、唸り始めた。そして、憑依された者の体の筋肉が隆起していく。


 片や植物のタイプは、種を無作為に飛ばす。その種が付着した者の体は、黒く変色する。それと同時に、体の至る所から芽が生えてきた。


 その生え伸びる芽は、その者の体を覆い尽くし包み込む。……繭のようである。そしてその繭のようなものは、黒い霧状なもので覆われていた。


 その他の厄災は、魔法陣から現れ多種多様な異界の怪物へと変化する。


 その怪物は広場の至る所で暴れた。だがそれを倒せる者は、ここに居ない。


 民衆は……ただただ恐怖し逃げる者。動けない者は……なすすべなく、その場で怪物の餌食になってしまう有様だ。


 このままでは、この城の者だけじゃなく他にも被害が及ぶだろう。


 しかし今だに泪たちが動く気配は、一向にみえない。


 更に被害は拡大していく。この状況を泪たちは、どうしようというのであろうか。




 ――場所は、広場の東にある小屋の中に移る――



 私は自分のプレートを急ぎみていた。どれがいいのか確認していると、グレイとムドルさんの言い合う声が聞こえてくる。


「ムドル、なんで魔族の姿で戦わないんだ!」


「私が魔族の姿で戦ったとしても厄災を倒せません。それに更に混乱が起きます。それよりもグレイが、本来の姿になって戦ったらどうなんですか?」


「それは……無理なことぐらい分かってるはずだ!」


 そう言いムドルさんを睨んだ。


「ああ、そうでした。能力が真面に使えないのでした、ね」


 ムドルさんはそう言うと睨み返している。


 私はそんな場合じゃないだろうと思った。だけど自分も、早くこの状況に合うスキルを探さないとと考える。

読んで頂きありがとうございます(*^▽^*)


『ねぇ、この派手な服って誰の? 私の服とかと一緒に紛れて入ってたんだけど……。どうみても、男物だよなぁ』…by泪


『ん? いや、俺のじゃないぞ!』…byグレイフェズ


『私のでもありません。いったい、誰のでしょう?』…byムドル


『んー二人のじゃないなら、なんで私の異空間の収納ケースに入ってたんだろう?』…by泪


――その頃バールドア城のカイルディの部屋では……。


『ああ、どうしましょう。私のお気に入りの服が、どこにも見当たりません。間違えて捨ててしまったのでしょうか?』…byカイルディ


と、いう事で……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^ω^*)

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