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厄災との闘い……1

泪とグレイフェズは厄災をどう倒した方がいいのかと考えていた……。

 私の目の前で厄災の魔法陣が展開されていく。そして、次々と黒い何かが魔法陣から現れる。


 その一部は、デビルミストだ。その他の黒い何かは、様々なものへと姿を変化させていった。


 広場の人々は、それをみて慌てて逃げる。


 私はどうしていいか分からず、ただその光景をみていることしかできない。……涙が出て止まらなくなる。私は涙を手で拭った。


「クソッ、間に合わなかった。だが、なんとかして厄災を駆除しなきゃならない」


 そう言いグレイは、目の前の厄災を睨んでいる。その厄災は、動く植物みたいだ。



 これって、デビルミストよりも倒しやすいんじゃないのかな?



 そう私は思った。


「ねぇ、グレイ。目の前の厄災って、倒せないかな?」


「植物みたいなヤツか? 確かに倒せそうだが……みてると種のような物を飛ばしている」


「そうだね。もしかしてだけど、あの種……生物に寄生するんじゃないかな」


 それを聞いたグレイの顔は青ざめる。


「もしそうなら、あの植物もどきを倒さねえと……」


「でも、どうやって倒すの?」


「そうだなぁ……。今のところ、俺たちの方に向かってくる気配がない。それも不思議だ」


 グレイは悩み始めた。


「それは、簡単なことです」


 そう言いムドルさんは、私たちの方に近づいてくる。そのあとからベルべスクがきた。


「どういう事だ?」


「厄災の寄生するタイプは、最も肉体や精神が弱い者と、最も心が汚れている者などに寄生するからです」


「なるほどな。そこから枝分かれしていくって訳か」


 それを聞きムドルさんは頷く。


「ですが、何れ私たちの方にも……」


「そうだな。でも、それが分かったところで……厄災とどう戦う? それに数も多い」


「ルイさんがいます。能力を使い、どう対処すればいいか指示してもらえば……可能かと」


 そうムドルさんが言うと、グレイは難しい表情を浮かべる。


「……それしかないのか。できれば、ルイにはこれ以上ここに居て欲しくなかったんだが」


「そうですね。私も同じ気持ちです。ですが……この状況では、ルイさんの能力に頼るしかない」


「え、えっと……。私なら大丈夫だよ。それに自分の能力で、なんとかなるなら……やってみたい」


 そう言うとグレイとムドルさんは、つらそうな表情で私をみた。


「やるしかないか。そうなると……場所を変えた方がいいな」


「そうですね。ですが……安全と言える場所が、ここにあるとは思えません」


「建物の中はどうなんだ? 厄災は容易に入って来れないと思うぞ」


 そうベルべスクが言うとグレイは、何かを納得したかのように頷く。


「ってことは、密封状態ならデビルミストも入ってこれないってことだな」


「ああ、そういう事だ」


「ベルべスクの言う通りであれば、私たちが倒したデビルミストは……」


 そう言うとムドルさんは、ベルべスクをジト目でみる。


「ああ、あれは魔法陣を予め仕掛けて置いた。……両方ともな」


「なるほど……そういう事か。まあいい、今はそのことを問い詰めてる場合じゃない」


「ええ、では……そこの小屋などどうでしょうか?」


 それを聞き私とグレイとベルべスクは、近くの小屋の方を向いた。


「時間もない、そこにする!」


 グレイはそう言いその小屋へと向かい歩き出す。


 そして私は、ムドルさんとベルべスクと一緒に、グレイのあとを追った。

読んで頂きありがとうございますヽ(^o^)


『右手に口、左手には絵を持っています。じゃあ持っていないものは、なんでしょうか?』…by泪


『んー……持っていない物、かぁ。これは難問だ……』…byグレイフェズ


『ですね……口も絵も手で持っていますし……』…byムドル


『なるほどのう……恐らく、口じゃな』…byメーメル


『正解! なんで分かったの?』…by泪


『半分は勘じゃが……。口は手で掴めるが、持てぬと思ったのじゃ』…byメーメル


『その通りだよ。凄いね、メーメル。十問中、全問正解! それに比べて……』…by泪


『二人共に全問不正解とは、頭の回路まで似ておるのじゃ』…byメーメル


『『(==;)……』』…byグレイフェズ、ムドル


と、言うことで……∩^ω^∩


では、次話もよろしくお願いします(*^▽^*)

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