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第6話 糧になるものなんだよ、物語ってものは

 最初は、ご意見無用、評価無用、いいね無用などと物騒な言葉をタグに並べるつもりだったのです。でもやめました。

 それではあまりに偏屈。それに自由に訪れることのできるサイトで発表しているのに、勝手に制限を設けるのはちょっと。大変貴重な、ありがたぁ〜い応援でもありますから、こちらから拒否することだけはやめることにしました。


 ありがとうございます。でも、できるだけそっとしていただけますか。どうかご容赦のほど。

 これは私の迷走、あるいは試行錯誤の一端。心の旅なのです。胸中では常に白装束を。無事に3作目にたどりつけるかも分からない死出の旅です。

 あ。でも、書きたくて書きたくて、書きたくてやまないご感想は大歓迎です。それをこそお待ちしています。




 そうそう、どうしてそんなにも決死の覚悟なのか。初見の方に向けた自己紹介がまだでした。

 私は「世の役に立つ物語」という訳の分からないものを生むだけに特化した変人物書きです。

 面白おかしいだけの物語は私程度がウンウン唸らなくても半ば自動的に日々増産されています。出張るまでもなし。


 でも住血吸虫症という病気を知って、知ってしまって。

 日本では昭和期に根絶できたものの、世界ではいまだ猛威をふるっている事実を目の当たりにして。明治から昭和にかけて撲滅に尽力された方々と同じ日本人として、令和の今でも何かができるのではないかと考え、なぜか筆をとった変人です。私の中ではしごく当然の流れとして、処女作には住血吸虫症を入れこみました。


 私は、できればプロの方が描いた物語にずっと浸っていたい門外漢なのです。根っからの物書きではありません。

 小説は生まれてこれまで数冊しか読んだことがなく、素敵な表現など望むべくもありません。愛こそあれ、あまり裕福には育ってきませんでした。今こうして書いているのは報告書や論文、メールなどでつちかった知識を基にしているだけです。


 住血吸虫症を令和の世に伝えたい、一人称の口語でもつづれるなろう小説だったら私にも書けるかも。これが最初の動機でありました。


 世の中には今、ストレス発散、気持ちがいいだけの作品が増えたように思います。バブル期には世界が破滅して終わるようなバッドエンドが多かったそうですから、世相の反照と捉えればごくごく普通の流れかもしれませんが。

 でも。

 私を育ててくれた物語って、もっとためになるものでした。


 寄生獣を例に挙げましょう。

 あれだけ突飛な外見をしていて、中で語られているのは世に対する痛烈な批判と、今を生きる人に向けた啓蒙です。


「もっと糧になるものなんだよ、物語ってものはさあ!」


 それをなろう小説界隈で声高に叫びたくって、それでひとり必死でもがき続けています。

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