表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おれごん未来の生存報告、あるいはひとりごと。ダウンな気持ちが続く第3作執筆エッセイ  作者: 日本かこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/46

第34話 海外、覚えていますか?

 覚えていますか? 目と目が——。

 おおっと危ない危ない、JASRAC、JASRAC。


 おれごん作品がいつも外国と関わりがあったのを覚えていますか、という問いかけでした。


 処女作はアメリカ、ドイツ、エチオピア、アイルランド、チリ(イースター島)。

 第2作は南極以外の大陸を制覇。むしろ逆を突いて北極に行きました。戦艦大和でね。

 第3作は全編アメリカで、日本はかけらも出てきませんでした。


 第4作は日本が舞台、しかし途中から遠征です。キャプ翼です。ジュニアユースみたいなものです。


 一貫して外に出たいんですねえ私は。とんだ海外野郎Aチームです。

 一度出たからわかる日本人の島国根性。それは良くも悪くも。伝統や文化はすばらしいですが国際感覚も必要です。小説もそうだと感じるのは違うでしょうか。


 なろう小説は肌感覚の近い中国や韓国では読まれているそうですが欧米では苦戦しているみたいですね。向こうはロボやニンジャ、サムラーイが好みです。

 日本以外ではアバターが映画興行収入週間1位だそうですから。日本市場は本当に特異な地域だと思います。逆に言えば、日本の作品は海外で通用しにくい現れです。

 国内の需要は最大でも1億ちょっと。極東の市場は中国を入れた上で多く見積もっても20億人行きません。一方で世界全体では80億人です。差し引いて60億人、どちらが顧客が多いと思いますか?


 それを見誤ったのがお家芸の家庭用電化製品でした。日本人の好みに合わせて性能を究極に突き詰めていった日本の家電が、現在どうなっているかはみなさんご存知でしょう。


 映画バックトゥザフューチャーで「日本の製品は最高だ」と冗談混じりに使われていたのは、劇中1985年以前では安かろう悪かろう、その未来にあたる現在では高くて無駄機能満載。劇中のように日本製品が最高だと認識されていたのは、実は非常に短い期間だったのですね。

 彼らは、かつて世界を席巻した日本の家電をもはや認識していませんよ。シャープもPanasonicも東芝も知りません。ソニーはPS5の会社。店に並ぶのは地場であるGEや、競争を勝ったSamsungとLGだけです。


「どぅーゆーのー、シャープ?」

「のう」


 かつて液晶で世界一だった会社も、その栄光が20年前ともなれば無名に返ります。


 価格、販路、サポート。これらが合致し継続して売れているのは今や自動車くらいのものです。日本のアニメ・マンガもいずれ。それを浴びて育った世代が模倣して、他国で自作の発表を始めるのはほんの少し先。


 アニメもマンガも、パソコンが発達したので技術的なハードルは消えつつあります。今なら資本と脚本さえあれば作れるのではないでしょうか。あれは国内ですがお文具さんなんていい例ですよね。

 今のままを続けると、それらは本当に家電と同じ轍を踏むことになりそうです。


「日本語だから小説だけはガラパゴス化して残る」


 本当ですか?

 欧米の、なんなら南米やアフリカ発の翻訳された作品の台頭が未来永劫起こらないなんて誰が断言できます?

 猫も杓子もハリーポッターだったじゃないですか。あれがこれから幾度でも起きますよ。


 私たちは私たちの売りである日本らしさ、あるいは逆に世界で受け入れられる表現の両方を突き詰めていく必要があると思います。ナーロッパは通じないと、すでに答え合わせは終わっています。

 もっと表にでましょう、ニッポン!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ