第33話 第4作の進捗①
新作は早くも3万字。これでまだ輪郭も見えていないのですから大したネタです。最終的に15万字くらいは行くかもしれません。
冬休みもありますし、このペースで行けば悠々1月末には10万字近くまで到達しそうです。
でも焦って発表するのはやめておきましょう。そんな後発で戦えるほどカクヨムコンは易しくありませんし、なにより完成度が上がりません。
一度寝かせてからの改稿を今回も。現に3日寝かせただけで直し満載の初稿です。じっくりと時間をかけて直します。
今回はスポーツもの、重いテーマとは縁を切って、と考えていたのですが。入れちゃいましたよこの輩は、また性懲りもなく。
だって思いついちゃったんですもの、いい感じの動機づけ、いい感じのゴール設定に作者の都合がよかったのです。
令和では、ただ単純に強さを追い求めてでは物語を描きにくくなってしまったのかもしれませんね。憧れだけではすべてを賭して追い求める原動力には足りない気がします。
そうかと言って、テロや震災を絡めることには出版社も難色を示しているように、物語が踏み入ってもいい領域の判断は都度必要で。
それで裏切りや追放が選ばれるのでしょうが、そうすると目的が復讐になってしまいます。う〜ん、おれごん的にはちょっと。
ゴールが復讐の達成だなんて受け入れにくいです。それでも仇討ちであれば日本人好みの清々しさが残りましょうが、自身に基づいた恨みでは世界があまりにも小さすぎます。なによりも私が気持ち悪い。
それで重さとはサヨウナラ、当初は明るく楽しく甲子園の(ような)舞台で。
そんな流れだったのですがどうにも弱くて。ぬるい設定であっても、おれごんのキャラは元気っ子です。窮地とあれば無茶をします。しかし。
『そんな身体を壊すような無茶なこと、やるかなぁ?』
こう考え出すと止まりません。80年代ジャンプなら許されたことも令和では。
削るのは簡単です。でもそれでは展開が弱い。エンタメ要素もしかり。入れた方が熱いのは間違いなし。
そうなると、入れる方向で考えるのは必然。どんな背景があればそんな無茶を許容できるのか、その線で考えてゆくと。
それで入れちゃったんですよ、重い素性を。
本人はあっけらかんとした性格でも、成し遂げたいことがあり、それに向けてのリスクは負う覚悟完了の人物。
こうやって書き記すとこれまでの主人公像とほとんど変わりませんね。同じ同じ。ブレがないと言っても良さそうですが、描ける幅を持たないとも。
ともあれ4人目の主人公もこれで完成です。世紀末救世主のような死を背負ったキャラクターがまたひとり、高校生の身で、甲子園の(ような)舞台に立ちます。




