表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

積まれた壁

作者: アンティキティラ島の機械

燃えゆくあの壁の果てに

見知らぬ花が一輪

水を求めることも無く

土を知ろうとすることも無く

ただひたすらに居場所を探す

その壁に隠れた見えない山にも

見知らぬ草木がぼうぼうと茂っている

ただ私はそれを知ることも無く

確かめようとすることも無く

ただひたすらに壁の前で途方に暮れる

歩けば道ができると信じ

歩き続けてきたものの

後ろにはただの草木が生い茂るだけ

まだ見ぬ一輪の花を

もしかしたらもう見ることも出来ない花を

探したり

失念したり

幻想の中に見出したり

それを浮かべて無意識の笑みを浮かべる

そんな日々の前に

積まれた壁も不敵の笑みを浮かべて

私を見下ろす


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ