08 魔法の世界で
「もし俺が死んだら。末代まで出品者を呪ってやる!!くらえぇぇぇぇ!!」
ーーダァン!!
右肩にうっすらと痛みを感じた。弾が出たのであろう。
俺は迫って来ていた巨人を見た。
非現実的な一連の動きはまるでスローモーション映像を見ているように鮮明に見えた。
銃から飛び出した弾丸はまっすぐ飛んだ。それはまるで水平線を描くように。
ーーパチッ
銃口から飛び出した弾丸は巨人の頭を捉えた。
そして次の瞬間、弾丸は巨人の頭を吹き飛ばした。
頭を貫かれた巨人は弾丸の進む方向へ押し倒される。
巨人はもう体制を立て直す事はできない。巨人は弾の力に負け後ろに倒れた。
ーードーン
巨人が大きな音を立て倒れ動かない事を確認してから俺は大声で喜んだ。
「よっっっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
横にいるカタイのいい兵士が俺に手を出している。
俺は迷いなくその手を思いっきり叩いた
パチーン
ここまで気持ちの良いハイタッチの音はもう二度と聞けないだろう。そう感じさせるような気持のよいハイタッチだった。
俺は薬莢を拾い巨人の死亡確認を行おうとした時後ろから何かに引っ張られる。
先ほどまで恐怖に怯えた顔をしていた女の子だ。
その女の子は手を伸ばし俺の胸倉を掴む
「……!!」
何か話している。突き飛ばした少女も俺を見ている。
「……!!」
グラグラとゆすられる。
「悪い、日本語で頼むわ。キャンユースピークジャパニーズ?」
少女たちはハッとした様子で目で会話する。
そして突き飛ばした少女が俺の胸元に手を置き何かを唱える。そして、
「これで分かりますか?」
「お、お前、日本語喋れんの?」
俺は驚きを隠せなかった
「にほんご?さて、何の事でしょうか?」
「は?どうなってんだ?」
俺は周囲を見渡す。そして今までとの違いに気づく。
「看板が読める…」
俺は少女たちに向き直り
「お前、俺に何をした?」
すると突き飛ばした女の子が言う。
「私はシーレミア・ミルウェル、あなたには言語を理解させる魔法をかけました。」
「言語を理解させる魔法だ?」
「なにも不思議なことなんて無いでしょう?」
抱きかかえた少女が話に入る。
「あー、とりあえずその魔法ってやつはありがとう。助かった。」
よくわからない事を話始めたのでさっさとこの場を去りたい。
「あっ、僕これから用事あるので、それじゃ。」
俺は銃をベースケースに片付けた時
「あなた使うその杖と魔法の事、詳しく教えてほしいのだけれど」
「なんだ?俺は魔法なんて使ってないぞ」
「はぁ、流石にその嘘は無理があるわ。なんせ私の前で使って見せたじゃない。」
ーーゴーン…ゴーン
鐘が鳴った。
「エーテル、早く帰らなきゃ門限に間に合わないよ」
そうシーレミアが言う。
「魔族と接触したのだもの今日の門限なんてあって無いようなものだわ。ね、ノーテッド少佐」
「ガハハハ、今帰れと言っても帰らんのだろう?」
なんか目の前で会話が始まっている。ついていけない。
「ああ、こちらで話して悪かったな。俺の名前はノーテッド・ゲルモルトだ。一様リーベル国防軍で少佐をしている。」
ガタイの良い兵士が俺に自己紹介をする
「どうも、俺は吉島春。さっきは助けてくれてありがとう」
「ガハハハ、礼を言うのは俺の方だ!ありがとうハル!」
そして俺は名前を聞いていない女の子に視線を向ける。
「私はエーテル・フリナール、さっきはありがとう。助かったわ。」
そう話している時、蹄鉄から鳴る独特の音が聞こえた。馬だ。
ノーテッドは片手を俺の肩に置き、もう一方の手を上に伸ばす。
「少佐!!」
エーテルとシーレミアも穏やかな顔で馬が走ってくるところを見ている。
敵ではないようだ、少し安心した。
「安心すると溜まってた疲れが一気に来るよなぁ…」
こうして俺の一日が終えようとしていた。
最近眠くて布団ついても寝れんのよ。
睡眠も浅いし、常にオール開けみたいなだるさもある。
なんかオススメのぐっすり眠る方法あったら教えてな。
あとがきってを自分の日記みたいにしてる人他にもいるかな?