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10 興味ある物には子供っぽい顔するよな

「入るわよ」

そういいエーテルが扉を開け俺の部屋に入ってくる。

「こんにちは」

続いて入ってきたシーレミアが俺に向かい挨拶する。

「あなたは下で倒れなかったのね」

エーテルが言うと何かを察したシーレミアが

「そこの窓から店の前を見てみて下さい」

俺は窓を開け下を見る。そこには複数の兵士が倒れていた。

「昨日酒場で倒れた兵士たちよ。掃除の邪魔だからああやって外に放り出されるのよ」

と解説してくれる。

「昨日下で寝ていたら今日は外での再開になったかも知れませんね」

そう笑いながらシーレミアは言った。


ここは酒場の二階。

一回は酒場で二階は宿になっている。

昨日酔った兵士たちが「今日のヒーローが野宿なんて許せねぇ」と言って宿代を出してくれた。

…らしい。

と言うのも現在進行形で外で寝ている兵士たちをどう信用しろと言うのだ。

「絶対忘れてるパターンだよなあ…」


エーテルとシーレミアが椅子に座ると少し表情を真剣にし俺に尋ねてきた。

「ハル、あなたはどこから来たの。」

「日本だ。」

「そう、変わった名前ね」

俺はすんなり聞き入れて貰え少し驚いた。

「お前、信じんの?」

「別に信じた訳じゃないわ。でもその服装やあの魔法、杖も見た事無いですもの。」

「ああ、なるほどな。」

シーレミアが言う。

「それでは街の紹介に行きましょうか、実際歩いてみて回った方が良いでしょう?」

「ありがとう。助かる」

そうして俺は荷物を持って部屋からでる準備をしていた時、不意にエーテルに話掛かられた。

「あなたのそれものすごく重そうね。」

エーテルの目線はカバンを指している。

シーレミアもカバンの中身に興味がある顔をしている。

この二人、

エーテルはどこか落ち着きがあって綺麗で固い印象。

シーレミアは柔らかい雰囲気があり、ダメ人間にされそうなお姉さんっぽい雰囲気がある。

だが、

「興味ある物には子供っぽい顔するよな」と思った。

目線をカバンから二人のいる方向に戻すと。

顔を少し赤らめたエーテルがボソッと

「そんな事ないわよ。」

と呟いた。

むろんゲームで鍛えられた俺の耳にはしっかりと聞こえていた。

一方シーレミアはよほど恥ずかしかったのか手で顔を抑え別の場所を見ている。

耳まで赤くなっている事に彼女は気づいているのだろうか?

「も、もしかして聞こえてた?」

そう聞くと、

「なんの話かしら?」

と白を切った。

この頃常に腹壊してるわF

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