01 これまでとこれから
俺の名前は吉島春、旧友からはハルと呼ばれていた。年齢は20だな。
「うわマジか。こいつら強ぇな」
カチカチと部屋を木霊する音と共に俺はPCの前に座りゲームをしている。
俺はゲームが大好きだ、そして好きなゲームはFPS。簡単に言うとシューティングゲームだ。俺はこいつに出会ってから自分の時間を全て捧げている。
「今日は勝てないなぁ…休憩しよ」
そういいゲームを終了しベッドに転がった。
枕元で充電していた携帯を手に取り一件の通知が届いてることに気づいた。
その時俺はゲームの運営からのお知らせ、アプリからのお知らせそう言ったしょうもない通知だと思った。
だがロック画面を解いた俺は使う事の無い緑のメッセージアプリからお知らせが届いてる事に気が付いた。
「俺にメッセージ飛ばして来るなんて一体誰だ?」
こそには一件の招待、「青乃杜中学校同窓会」
…俺の母校だ。二度と他人から聞かされることなんて無いと思っていた。
俺は参加しているメンバーを見た。
もちろん知っている人間ばかりだ。
俺は昔いじめに遭っていた。それは小学校の時からだ。はじめはしょうもないあだ名からだった。
親は昔から「いじめに遭ったら言え、そいつの家に乗り込んでぶん殴ってやる」と俺に言っていた。
マジで殴りに行きそうな気がしていたので本当につらくなるまで耐えて、それでも無理ならぶん殴ってもらおうと心に決めていた。
小学校5年の頃、精神的にきつくなってきた俺は親に「学校でいじめられてる」と内容を添えて告白した。
だが親は「それはいじめではない」と言ったのだ。学級崩壊もしていたので教師も当てにならない。
そして俺は悟った。「こいつらホント使い物にならないわ」と。
そこからの俺は酷かった。荒れた学校生活、中学の最後まで喧嘩を吹っ掛け続けた。それはまるで縄張りを守る動物のように。
だが部活のメンバーからは嫌われ俺は完全に孤立した。
高校は遠くの高校を選んだ、知り合いのいないところでゆっくりと平和に生活したかったからだ。
いざ高校生活が始まると俺は思いもしない悩みに直面した。それは人間不信だ。
長年のいじめと孤立がいつしか俺を人間不信へと追いやったのだろう。
俺はクラスのみんなとこれから毎日会うと言うのが無性に怖くなったのだ。
そして休みが日に日に増え学校を退学した。そこからは部屋にこもるようになり外にも出られなくなった。
そうして俺はニートになったのだ。
無理に外に出ようとすると腹痛になってトイレに直行と言うおまけ付きで。
気づくと俺は涙をこぼしていた。
「俺何やってんだろうな」
画面に映し出されているのは旧友や俺をいじめていた奴らが映った写真だ。
「俺、マジで何やってんだろ、ホントだせぇよ…」
そんな思いが無意識に口からこぼれていた。
どうも、仮屋です。
前に投稿した「自己紹介と注意。」で言った通りです。
なろうのシステムがよくわかってないんで後で編集するかも。
お手柔らかに。