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トーマス・現代の東京へ (救世主?) 


第25話 大統領との懇談


大統領は自己紹介をした。 私、リチャード:フォフト・リッチ  右側に居る

のが国務長官の ビル:スネイク  その後ろが秘書の ケイト:ミレイシス・

フォックス だ。 宜しく。   トーマス達も全員 自己紹介を終えた。

 場所を変えよう。ここは、少し狭い。  その前に一緒に朝食でも如何かな?

みんなは、長テーブルとイスのある会議室のような所に案内された。 多分、

50人以上が入って議論できる広さが有った。 

 ちなみに、トーマスはゲートに入る前は日本語:ゲートを出たら英語を話して

いた。 これは本人が意識してではなく、チート能力(異世界言語習得)による

自動調整と思われる。


 ドアをノックする音と共に、朝食を持って2名の女性が入ってきた。 

トレイの上には、特注ハンバーガー と コーラ  アメリカの定番であり、

大統領のお気に入りでもあった。   旨い・旨い と喜んで食べていたのは、

トーマスだけであり、他の皆は、喉に通らない様子であった。 しばらくして

大統領とブレイン10名が入室してきた。

改めて紹介した後に大統領は、トーマスに向かって話しかけた。 もう1度、

神様からのメッセージを伝えて欲しいと。 日本で伝えたようにまた話をした。

・・・それだけか?    ハイ。    では、神から貰った能力とは?

亜空間ゲイト(瞬間移動手段)、回復魔法、 重力制御、 異世界言語習得、

毒耐性化、 物理攻撃無効化です。・・・・・・ ワンダフル!

私は先ほど、亜空間ゲイトを見せてもらったが、この者達にも何か見せてくれ。

 では、重力制御を。前にある 1000Kgは有りそうなテーブルを 1m程度

浮上させてみた。 Oh・・凄い。 ブレインの1人がテーブルを指で触った。

彼は、国際宇宙ステーションの滞在経験者でもあった。  ありえない。 と

声に出して言っていた。 念じただけで重力制御、 不可能だ。 奇跡だ。

 大統領は、ありがとう と言った。  テーブルは静かに着地した。

そして、藤原総理に向かって、先日の話は無かった事にしてくれと詫びた。

その後に、秘書のケイトに トーマス君にホワイトハウス内を案内するよう依頼

した。  彼が退出後に藤原総理との会談が続いた。






第26話、 記者会見


会談は終わった。 無事に説得ができ友好関係が元に戻った。

案内されている途中で ケイトから次は記者会見です。と説明を受けた。

アメリカ国内が 神の使者が来たと大騒ぎになっているので どうしても・・・

トーマスは、めんどくさそうな顔になったが引き受けた。 今日の13時から。

できれば、また、何か魔法を見せて説得してと。 更に めんどくさそうな顔に

成った。 みきは、その表情を見て少し微笑んだ。


トーマスの右に みき、左に ケイトを並ばせて 記者100名位の前で・・・

大統領に説明したように話をした。       特に強調したのは 

『 私は神ではありません。ただのパン職人です。』 神様からの依頼で伝言を

届けに来ただけです。 本当です。       話の途中で事件が起きた。

その時、記者席から 1人の男が飛び出してきた。  連射銃を手に持って。

神を騙る者と叫びながら、連射銃を向けた。  1度に10発弾がでる銃だった。

トーマスは、手のひらを前に出して、バリアーと念じた。 引き金が引かれた。

彼の掌、10cm手前で全弾が空中停止していた。

バリアは肉眼では見えない為、周囲には神業としか思えなかった。 また、

彼が銃に怯えず堂々とした姿が印象に残っていた。 周りには、息を飲む音しか

聞こえなかった。      

彼が腕を下すと、10発の弾が床に転がった。    そしてまた、

テレビカメラに撮られてしまったのである。  その後、不審者は特別保安員に

連行されて行った。

みき と ケイトは恐怖のあまりトーマスにもたれ掛けていた。 この事件で

記者会見は中止と成った。





第27話、 秘書 ケイト:ミレイシス・フォックスの お願い


まだ、ケイトはショックから立ち直っていなかった。   10発の銃弾の内、

8発がトーマス、2発の弾が ケイトの前で空中停止していたからである。

朝の亜空間ゲイト:今回の事件で彼女は、彼、トーマスを神様と考え始めていた

彼女は、心痛な心持でトーマスにお願いをした。

国務長官:ビルのお孫さんを助けてあげて欲しいの。 多分、長官の性格だと

自分から言い出さないと思うから。 お孫さんが心臓病で心臓移植しか治す手段

が無いの。しかし、血液型が特殊でドナーが見つからない、と説明した。

彼は、また 快く引き受けてしまった。   その夜、薄暗い子供専用病棟に

トーマスとケイトの姿があった。 しかし、その部屋には3人の子供が寝ていた

彼は身元を確認せずに全員に回復魔法を使って帰って行った。

翌日、病院内は大騒ぎになっていた。 3人同時に一晩で完治するなんて・・・

ワシントンにある 3星ホテルに彼等は泊まっていた。 ケイト と みき が

彼に聞いた? なぜ、身元を確認しなかったの?    トーマスは言った。

目の前に困った子供が居れば、誰でも助けるだろ。 しかし、みきは、危うい

と思った。自分を棚に上げての事だが 世界にはどれほどの困った子供が・・・

ドアをノックする音がした。 ビル:スネイク国務長官であった。 彼は涙を

流しながらトーマスに感謝していた。 そして 自分の失態を詫びていた。

昨日行った子供病棟には、病状を24時間観察する監視カメラが付いており、

この情報がマスコミに流れるのを止めることができなかった事を謝罪していた。

気にしないで下さい。 自分が勝手にしたことですから。  ビルは、頭を下げ

部屋から出て行った。 次に藤原総理が部屋に入ってきた。 そして テレビを

点けた。 困ったことになったぞ。 テレビを見てみたまえ。   テレビでは、

彼が亜空間ゲイトで瞬間移動ができ、重力制御、素手で10発の銃弾を止めた事、

回復魔法で心臓病の子供を完治させた映像を紹介してトーマスが神様のような

表現で報道していた。 テレビ放送後、 ホワイトハウスに難病の子供を持つ

親達からの電話が鳴り響いた。 そして、止むことは無かった。


みきの予感が当たってしまった。 彼に全ての希望を託されたら・・・・・・・。






第28話、 ニューヨークへ移動


リチャード大統領は、明日、国連本部で国際会議がある。 その場でトーマス様

に各国代表の前で神のメッセージを今一度 話をしては貰えないかと、話した。

彼は、承諾した。

彼等は、ワシントンからニューヨークに移動することになった。 彼は、移動に

乗り物を使って移動を希望したが、保安上、また、亜空間ゲイトで移動になった。

ニューヨークに着いた。時間が有るので歩いて市内観光を希望したが、しかし、

却下され、自動車内からの観光になった。 街の印象は、人が凄い雑踏の中で

蠢いている感じで、カラフルで賑やかな街と映ったようだ。

一番楽しそうだったのが、トーマスの横に座っていた 斎藤 みき である。  

彼女にとっては、デート気分で観光できたのが良かったようだ。

国際会議前にトーマスが神の使者として演説することが決まった。

その当日、1000人程度の出席者が来ていた。 彼は、いつもの様に話し終わり

席に戻った。  それから、議長が前面に立ち全員に挨拶をして本日の議題に

ついて説明している時にアクシデントは起こった。 会場の東側中央の席より

高性能の時限爆弾が見つかったのである。 アタッシュケースに入っており

爆破までの時間がデジタルタイマーで表示されていた。   残り98秒

会場内は、大パニックに陥った。 全員が出口に殺到したのである。 しかし、

時間が無さすぎる。 大変な犠牲者が出てしまう。   初めに みきが立ち

上がりトーマスに指示を出した。 太平洋の真ん中に亜空間ゲイトを開いて

アタッシュケースごと投げ込んで、 トーマスの所から20m位離れていたが

何とか間に合う事ができた。  出席者からは、賞賛の拍手が鳴り、しばらく、

拍手は続いていた。 そして、今日の会議は順延となった。

その後、藤原総理から 一旦、ホテルに戻ろうと提案された。

今回もテレビカメラに撮られており、彼が神様扱いされることに拍車を掛けた。

翌日の朝、 彼等は、ホテルの周囲に10万人程度の民衆が押し寄せているのに

驚かされてしまった。


























































 

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