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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第4章小田原城編
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懐妊

上杉政虎が懐妊します。

祝言を挙げた武田勝頼であったが、その際に上杉政虎の懐妊が告げられた。


「ありがとう政虎。私の子を身ごもってくれて」


武田勝頼は破顔して喜んだが、越後衆の喜びようは尋常ではない。


武田勝頼は約束をしていた。上杉政虎が男児を産んだら上杉家の家督を、風魔葵が男児を産んだら武田家の家督を、早川殿が男児を産んだら北条家の家督をと。


上杉家としては、長年不安材料であった後継が産まれる可能性が高いのだ。歓喜するのも無理はないだろう。


しかし、軍事面的には上杉政虎が戦いに参加できなくなるので、それは痛手だが、それ以上の喜びがあった。


上杉政虎は出産は春日山城と決めていたので越後に帰る事になる。


小田原城で武田信玄と北条氏康は酒を酌み交わしていた。


武田信玄は自身の息子である武田勝頼がここまで成長して、諸国を切り従えたことに感無量であった。


優秀だとは思っていたが、ここまで優秀だとは思わなかったからである。


躑躅ヶ崎館の変が起きた際には、本当は武田家は自身の代で終わったと覚悟していた。


誰であれ、あの状況からの挽回は難しいと思うのは普通である。


武田勝頼がこの困難を乗り切れたのは、上杉政虎を妻にしていたことが大きい。


武田信玄がその話を聞いた時は大きな声を上げて驚きのあまりしばらく混乱したほどだ。


自身の顔にそっくりな勝頼は、武田信玄的にはイケメンだと思っていたが…予想外すぎた。


「勝頼は儂に似過ぎて優秀なのはわかってはいたがこれ程とは…」


北条氏康も、武田勝頼の優秀さには海津城で会った時から気付いていたがまさかこれ程とは思っていなかった。


しかし、此度の婚姻により戦国時代最強の三家は家族になった。


武田信玄としても、北条氏康としても共に酒を飲むことは無いと思っていたが、今は真の家族であった。


その酒が不味い訳がない。2人は共に武田勝頼の天下を予想して笑顔で飲み交わすのであった。



武田勝頼は、江戸の街は水源を含めて問題があるので街を作るには時間がかかる事はわかっていた。


江戸城は最初は商業都市としての発展を目指そうと思っている。


その為、戦いの乱世は小田原城を中心に全てを行う必要があった。


小田原城に関しては総構えと天守閣の改築を行う事になる。


日の本を統一に近付けるまではあくまでも小田原城が本拠地である。


小田原城と江戸城の間は街道をローマのように整備を命じた。


この物語の中で、暫く今で言う東京、神奈川の両方が武田勝頼の本拠地である。

江戸城は時間がかかる為、小田原城が首都です。勝頼のね。

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