忍びが欲しいのです!
四郎は内政と金儲けに頑張ります。
諏訪に戻る最中山県昌景は俺に話しかけてきた。
「若は何故某をそこまでかってくださってるのでししょうか?」
「私が昌景を武田最強だと思っているのは嘘ではない。それに決して裏切らない忠臣だと思っている。その歳で騎馬150騎を任せられるのは優れている証だ。
昌景は生涯私の側で筆頭家老として支えて欲しいと思っている。私にはまだそんな領地や銭はないがこれから稼いでみせる」
昌景は6歳児とは思えぬ言葉をはっする四郎に驚くとともに自分をそこまで信じて高く評価してくれる主君にこの方は麒麟児だ。この方はどんなことがあろうと全力で守ろうと思った。
今まで住んでいた場所から諏訪湖よりに新しい屋敷を与えられた為薬草類や今まで作りためた仏像類を持って俺は移り住んだ。
まずは内政と忍者が欲しいな。昌景に命じて自分の領地の村々にその当時塩は貴重だが塩水を使った種もみの分別を行った。
また稲が育ちにくい場所では蕎麦や麦の栽培を奨励した。年貢を米だけにしなければ百姓が飢える確率が減るからである。勿論新田の開発も並行して行わせる。また漁業を奨励するとともに狩にも力をいれた。
昌景と部下を使い山に入り鹿や猪、熊、野鳥、兎、狸など食べられる動物を狩兵や領民の栄養状態を改善して体力をつけさせ毛皮は鞣して売り肉は余ったものは燻製や干し肉にして内臓はとある場所に石灰と一緒によく混ぜながら埋めるということを徹底させた。
あるものを作るためである。幸い信濃では石灰石が手に入るので糞尿を使って作るよりヨーロッパ式の方があるものを少ない年月で作れるからだ。運が良いのはお抱え商人を手に入れることが出来た。
趣味で上杉謙信の真似をして記憶にある毘沙門堂を作り自分で掘った毘沙門天を拝んでいたのだがその仏像の出来を見て俺が彫ったことがわかると驚くとともにぜひ譲って欲しいとのことで数十体の仏像類を全てかなりの高額で買い取ってくれた。
商人の名前は助五郎というらしく堺に店を構えているらしい。お互い定期的に取引をすることで同意したのでお金はこれから困らなくなる算段はついた。
俺はサツマイモの苗が手に入ったら必ず優先して回して欲しいとたのんだ。そして「サーチアイ」を使い椎茸の原木を見つけ出し昌景に命じて回収して椎茸の栽培を開始した。これは上手くいけば寺院とかに干し椎茸を売りさばき多額の銭を生むはずである。
軌道に乗ったら他のキノコもそだてよう。「サーチアイ」を使い昌景に命じて蜜蜂の巣を回収して屋敷内で養蜂もはじめた。これもたしか高く売れるはずだ。
蜂蜜があればこの時代の甘味のない味気ない食事からおさらばできるが今は銭が必要なので甘味は長野なので楓などの木を探しメープルシロップをつくることにした。
「銭は目処が立ったがしかし忍者が欲しいな」
「サーチアイ」で高品質な仏像を生み出し毘沙門天を拝み奇妙なことをしてる童がいるという噂を聞きつけた忍びが近くに増えたことはわかっているがまだ幼い子の体の為銭は仏像や薬草販売だけでかなり貯まったが組織の忍びを雇うには信用がない。
椎茸や蜂蜜が軌道にのりもう少し成長すれば銭にものをいわせとかかんがえるが…「サーチアイ」で忍びを調べていると面白い人物が自分を観察していることに気づいた。
「欲しいな」
俺は複数の忍びに監視されていることを察知しながらも毎日独り言を大声で呟くようになった。
「忍びが配下に欲しいな。しかし今監視している他の忍びのものが複数いるのでそんな忍びを全て倒せるような忍びがいたなら200貫だしてもいいし活躍次第で加増は思いのままなんだがな〜そんな忍びは東国では加藤段蔵と風磨小太郎以外聞いたことないな〜!」
四郎を監視していた忍びたちはギョッとした。晴信の忍び以外は主命ではなくなんとなく幼いのに変わったことをする童がいるくらいで観察していたのだがこの時代忍びのものは見下され忌み嫌われ安く使われていたがその童が上級武士と同じ待遇で優秀な忍びを召し抱えたいというのである。
無論ほとんどのものが何を馬鹿なと真に受けなかったが彼らの運の尽きはこの男がまぎれて居たことである。
四郎は寝所で気配を感じた…しかしある程度予測していたので騒がない。
「飛び加藤か?」
飛び加藤と言われた加藤段蔵は目が飛び出るほど驚いた。何故自分の気配を察したのかもだが目の前の童が自分のことを言い当てたからであり。
「何故私が飛び加藤だと?」
サーチアイの能力だとは言えないので四郎は答えた。
「血の匂いがする。他の忍びを屠ったのであろう。それができるのは私が知る限り加藤段蔵か風磨小太郎だけじゃ」
加藤段蔵は驚愕した。しかし忌み嫌われていた彼はそれほどまでに自分を評価してくれる童に強く惹かれた。
「いかにも自分は飛び加藤です。先ほどの独り言、誠で?」
「うむ、勿論よ。其方は今全ての間者を倒してここにいるのであろう?我につかえよ!」
加藤段蔵は腰が抜けるほど驚いたが今まで全ての人間に恐れられ忌み嫌われ信用されず殺されそうになった自分を破格の待遇で雇いたいというこの麒麟児に全てをかけることにした。
「ははー、有り難き幸せ」
そして四郎は最強の忍びを手に入れた。
主人公は毘沙門天を崇拝してます。