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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第2章海津城編
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海戦!連合艦隊対安東水軍

史実において上杉謙信や武田信玄は強力な水軍を持っていたようです。上杉謙信が上洛の際には水軍を利用したと推察されるようです。

武田、上杉連合艦隊は北へ北へと北上を続けていた。途中安東氏のものと思われる船団が前方に立ち塞がったが、旗艦のカノン砲(12ポンド砲)を使用するまでも無く、随行している安宅船や小早船からの焙烙玉と火矢での攻撃のみで十分であった。


武田、上杉連合艦隊は、旗艦信濃、越後、安宅船2隻、小早船50隻の編成だ。


総勢2500名ほどになる人数だが、目的地に着いた後は目的を達成後に、信濃と越後2艦は越後に戻る予定なので実質的な戦闘兵の数は2000程である。


対する安東水軍と思われるものは、安宅船1隻、小早船60隻程の編成である。


地の利は安東家にあると思うだろうが、武田上杉連合艦隊は勝頼が令和の知識とサーチアイを駆使して作った海図と北方の精密な地図を持っているのだ。


旗艦信濃では艦長の向井正綱が日に焼けた精悍な顔で正確に指示を出す。


武田、上杉連合艦隊の小早船はヒットアンドアウェイで素早く敵の船に近付いては火矢と焙烙玉を投げ入れ次々に敵の小早船に火をつけては離れるを繰り返した為、一時間もしない内に敵は旗艦の安宅船を残して海の藻屑となっていた。


「本来なら使う必要もないのだが光秀殿にこの艦の火力をお見せいたそう!」


旗艦信濃はブラックパール号がモデルの為12ポンド砲の最大射程距離は2から3キロにも及ぶ。


今の訓練度だと確実に敵艦に当てるに距離としては300メートルぐらい迄近付かねばならなかった為、味方の船を左右に散開させ旗艦信濃は前に出る。


敵の安宅船ではあっという間の味方の全滅に水軍大将が唖然として立ち尽くしている。


「て、敵の化け物船が!こ、こちらに向かってきます!」


次の瞬間にドーンと爆音が響くと安宅船の船上の建物は吹き飛んでいた!


その衝撃に巻き込まれて安東家と見られる水軍の大将は落命した。


残りの者達は海に飛び込んで逃げる者、降伏する者などがおり、海面を漂う者を救助したものを含めて200名ほどを捕虜とした。


船上部が大破した安宅船は拿捕し味方の安宅船に牽引されることとなった。なお3番艦越後は直江津港出発時から大量の筏状の木材を牽引している。


明智光秀と宇佐美定満は12ポンド砲の威力に驚き唖然としながらも…


「宇佐美殿…凄まじいものですな…」


「明智殿…我等の主君の夢は最初は夢物語だと思いながらもその為にこの身を犠牲にしようかと思っていたのじゃが…夢で終わる話ではなさそうじゃな!」


向井正綱は二人のやり取りを笑みを浮かべて聞いている。


「しかし御二方、安東水軍の主力を今ここで潰せたのは好機よ!我等の目的の邪魔になりそうな相手だったのでな」


確かにと、明智光秀と宇佐美定満は頷く。


「さて、では予定通り本来の目的地を目指しますぞ」


安東水軍を破った連合艦隊は更に北へ北へと北上するのであった。

ブラックパール号型の1番艦信濃と3番艦越後の足の速さならあっという間に目的地に到達してしまいますが味方の船と速度を合わせている為と、他国を刺激しないためになるべく遠回りしていること、物資を牽引していることで遅くなってます。安東水軍に関しては後顧の憂いが残らない為見つかった際に殲滅しています。

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