鉄砲侍大将
皆さん好きな花は何ですか?筆者は何故か小さい頃から向日葵が大好きでした。ただ今日知ったこと…向日葵って葵って書くんですね…知らなかった…そして葵姫と書いてひまりと言う場合もあるようです…知らないことはまだまだあるようですが向日葵は大好きで今日庭に種を植えました。向日葵を愛してます!
勝頼は以前からある計画の為に鉄砲に秀でた家臣を探していた…段蔵や甲賀衆には西日本を中心に人材集めをさせて、真田忍軍は東日本に派遣しており、風魔衆は手元に置いている。
そんななか越後景虎より文がきた。勝頼が鉄砲に秀でた者を探していることを知った景虎が勝頼の家臣にぜひ推薦したい者がいるとのこと。齢は30前後のようだ?
景虎が?とは思ったが史実では近衛前久とかや将軍足利義輝とも仲が良いし、もしかしたら西日本に伝があり雑賀や根来とかと繋がりがあったりして、鈴木さんとか紹介してくれるのではと勝頼は心を躍らせた。
そして海津城に景虎の紹介状をもって1人の男が訪れ、今、勝頼の前に平伏している…
「私が四郎勝頼だ!長尾景虎殿から話は伺っておる!鉄砲の扱いに長けていると言うのは誠か?」
「ハッ!自信がございまする。どうかお引き立ていただきとうございます」
目の前の男は爽やかであるが苦労しているのを感じる出で立ちであり穏やかなのだが中に強いものと得体の知れぬ何かを感じさせる男であった…
勝頼は景虎から名前を知らされてなかったが逢えばきっと気にいるとだけいわれていた…しかし嫌な予感がする…
直感が何かを訴えている…しかし有能そうであるのは間違いない。
「名は何と申す?」
「十兵衛…明智十兵衛光秀と申しまする!」
その瞬間勝頼は驚くとともに青ざめ背中に汗をかいた…えっ!?明智光秀!?あの明智光秀!?
流石の勝頼も言葉を失い固まった!
光秀は怪訝に思いながらも自分の今までのことや鉄砲のことについて話しアピールする。
勝頼は迷った…明智光秀が優秀なのはわかっている…しかし本能寺の変が頭によぎる…
どうするべきか!?しかし夢の為には1人でも優秀な家臣が必要だ!勝頼は光秀を鉄砲大将としてやとうことにした。しかしこれが今後勝頼を大いに助ける事になるのは今は知らない。
未来の知識であるあの恐ろしい本能寺の変の事が脳裏にやどり躊躇したが目的の為に決断した結果である!
こうして明智光秀が家臣となった。
勝頼は自軍の鉄砲大将として明智光秀を任命したのである。
秋になり勝頼の領土は豊作で勝頼はご機嫌であった。
毎年助五郎から海外の食物の種や珍しいものは全て流すように言っているので勝頼の領土は現在に近い食べ物も少しずつだが作成できるようになっている…一年一年…毎年進歩している!
カエデ科の植物からのメープルシロップやコンニャクなどもその一つである。
勝頼はある料理を再現した!?
そうそれは味噌おでんなこんにゃく!
城内に美味そうな匂いが漂ってる。勝頼が完成したそれを食べようとした瞬間悲鳴が上がる!?
匂いに釣られてやってきた葵がつまみ食いをしたらあまりの熱さに悲鳴をあげたのである!
勝頼は怒るどころか吹き出してしまった。葵らしいと。その後葵と一緒に味噌おでんのこんにゃくを食べたのだが葵は終始幸せそうな顔だった!
これ美味しいし太らないしなと言うと葵は目を輝かせていた。女子か!?と心の中で勝頼は突っ込んだ!
そんな中事件が起きた!馬場信春の娘が怪我をした網丸を抱えて勝頼の元に来たのである…
信春の娘の話では怪しい者達が城外の廃寺に集まっているのを見かけた為、殺されそうになったが網丸が急に現れ助けてくれたとのこと。
信春は涙して網丸に感謝すると共に怒り、廃寺に一人で向かってしまった。
葵が追いかけて行きそうになったので勝頼は網丸の手当てをするように命じた。
勝頼が信春の後を追うそぶりをみせると上泉信綱が無言でついてきたが明智光秀もそれがしも是非とついてきた。
廃寺にいたのは10人の忍びであった。信春は信綱の指導を受けている為強くなっている…勝頼家臣団は史実より強い!信春は1人を切り捨てたが9人に囲まれてしまった!流石に迂闊だったと後悔したがすぐに勝頼と信綱、光秀が追いついた!
忍びと思われる者達は2名で勝頼を離れた場所におびき出したが瞬殺された…残り7名であったが相手が悪かった!上泉信綱1人に5名が切り捨てられた!残るは2名1人は大柄で目つきの鋭い頭目、もう1人は副将格…
しかし相手が悪かった…
明智光秀は副将格を火縄銃で撃ち殺し頭目が信春と戦っている最中に頭目の足を撃ち抜いた!
その瞬間信春は頭目の右腕を切り落とした!
頭目は左手で服をはだけさせ胸をだし私は女だ女を殺すのかと訴えるが…
まあ170近くある身長と鋭い目つきから性別関係あるのかと思った信春だが、次の瞬間光秀が眉間を銃で撃ち貫く!
貴様には正義はないと…その眼は冷酷であった。勝頼が光秀の正義はわからないが言動には気をつけなければならないと思うだけの迫力があったのだった…
大義とはなにか?しかし活かすのも大切