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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第2章海津城編
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風魔小太郎

風間葵は風魔小太郎の子供ということでしたが性別は語られてません。どちらともとれる名前ですからね。

勝頼の馬の白子に何故か一緒に葵が乗っている…何故だ?しかしもっと酷いのは信春の馬に網丸が一緒に乗っているので何も言うまい。


勝頼一行は小田原に向かっている。葵は勝頼に尋ねる。小田原に行ってどうするのかと?


小田原は実は城と城下を見たいだけであり北条一族に会おうと思う気持ちなど毛頭ない。北条氏康は相模の獅子と呼ばれ名君で興味深い人物ではあるが氏政は史実の勝頼が悪いのもあるが好きになれない…


ただどうしても会っておきたい人物がいる。それは風魔小太郎だ。その為にこちらまで来たと言っても過言ではない!


「小田原を見学して箱根に行くつもりだ!」


葵は「箱根に何の用だ?温泉か?」


葵に小田原見物の目的と風魔小太郎を探してる事を話すと葵は驚いた顔をしながら呟く。


「箱根に風魔小太郎はいないし風魔の里にはよそ者が入るのは無理だ!」


葵が言うには風魔小太郎は風魔の里にはいないらしい。


しかし命の恩人の勝頼の為に風魔小太郎に近い人物が小田原にいるので合わせてくれるらしい。


葵は風魔にツテがあるのだろうか?しかし危険を犯して箱根に行き会えないならば葵の言葉を信じるしかない。


勝頼達は小田原に着き城の周りと城下町を見学した後ある屋敷に来ていた。


そこは風間出羽守の屋敷だった。


勝頼は信春と葵と共に風間出羽守と対面する。


「此度は我が子の危ない所を助けて頂き感謝致す。風魔小太郎にどのような要件でしょうか、武田勝頼殿?」


葵の父親らしいがこちらはまだ名乗ってなく葵にも大崎玄蕃だとしており今回もそう名乗るつもりだったがどういうことだ?そして風間出羽守は何者だ?


スキルサーチアイで風間出羽守を調べると目の前の人物が風魔小太郎だった!?


まさか!?しかしスキルが間違えるはずはない。葵は風魔小太郎の子供と言うことは6代目風魔小太郎になるわけだ!?


「風魔の未来を救いに来ました!風魔小太郎殿!」


今度は風間出羽守が驚く番だった!何故自分が風魔小太郎だとわかったのかと。しかし武田勝頼は毘沙門天の加護があり人智を超えた能力の持ち主だと聞いていた事を思い出し言葉を返す。


「風魔の未来を救うとは?いかに?」


勝頼は来年関東が飢饉に陥ること、風魔の里も人が沢山飢え死にすること、北条に従っても風魔の未来がないことを問題がない程度に話をする。


風魔小太郎は目をつぶり考えていたが勝頼が嘘を言っているようには思えなかった。


勝頼は救う方法として、サツマイモの種芋と栽培法を教え風魔以外に他言無用を伝えた。


風魔小太郎としても他者に話せる話でもなく半信半疑であったがサツマイモの苗を受け取り言われた通りにすることにした。


「何故風魔を救う?」


勝頼は自分の構想と夢を話す。日の本の未来を考えてのことを。そしてそれには風魔の力が必要だと言うことを!


風魔小太郎は心を動かされたが話だけで棟梁が一族の命運をかけるわけにはいかない。だから勝頼の言う飢饉とサツマイモに関しての結果次第では考えることにした。


しかし葵は勝頼の側を離れる気はないようなので6代目風魔小太郎である葵と若い者達は勝頼に託す事にした。


風魔は事実上武田勝頼に命運をかけることになったのであった…

翌年は事実上関東地方は大飢饉となります。

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