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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第2章海津城編
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山賊

懐く者は無下にはできません。

勝頼と信春は馬で関東を小田原に向かい移動していた。武田の馬は他国の馬より優れているが勝頼の配下の馬はそれ以上である。


蹄鉄を装備している為に足が丈夫なのだ。


山道を移動中何者かが山賊に襲われているのに遭遇した。山賊は30人位はいる。


勝頼は信春に言った。


「やれるか?」


「承知!」


勝頼は鞍から馬上筒を抜き撃ち放つ!


襲われている者の近くの者に命中し倒れた瞬間、馬場信春の槍が襲いかかる!


一瞬のうちに四、五人が薙ぎ払われる!


同時に太刀を抜いた勝頼が斬りかかる!あっという間に山賊の半数がこの世の者ではなくなっていた。


不死身の鬼美濃に毘沙門天の加護を受けし強すぎる大将勝頼相手には山賊が敵うはずがなく残りも次々に切り捨てられる…


「もう大丈夫だ!」


襲われていた者は勝頼と同じくらいの歳のようで小太刀で応戦したようだが手傷を負い血を流していた。


勝頼は傷口を洗い流し、よもぎを口に含み傷口に当てて手当てをした!


話を聞くと旅の女性が襲われており、それを逃したは良いが多勢に無勢で危ないところであったことがわかった。


「お主名前はなんという?」


「葵…か、風間葵だ!」


その時「グキューウン」と大きな音がした。


葵は真っ赤になる。


勝頼は携帯していたサツマイモの干し芋を葵に渡すとガツガツ頬張る。


よほど気に入ったらしい 。


勝頼は残りの干し芋も全て葵に渡しその場を去ろうとしたのだがどうしても連れて行ってくれという。


何回か撒いたがその度についてくる…芋が欲しいのか?と思ったが本人に聞くと命を救ってもらった御礼を返すまでは側を離れる訳にはいかないとのこと…しかたないので勝頼は葵を一緒に連れて行くことになったのだ。


葵いわく必ず役に立つとのこと。確かに忍びの心得はあるようだが…


本人に何かアピールポイントはあるかと聞いたら、畑とか手伝うし、体術がそれなりにできるしほっぺとか触り心地良いと言われるとのこと…


ほっぺを引っ張ってみるがなんか和む…薄汚い子供だが葵を側に置くことにした勝頼なのであった。

大事な出会いです。風間性の忍びと言えば…

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