表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
167/169

長篠の戦い後編

いつも誤字脱字ありがとうございます。

設楽原で担いでいた丸太を使い柵を作り、まるで城としか言いようがない程の陣地を織田信長と今川義元の連合軍は作っていた。


城攻めとは、城を落とす為には3倍の兵力が必要と言われているが、連合軍50000は数の上でも圧倒的に有利に立っている。


そして織田軍はこの戦いにおいて三千丁の火縄銃を用意しており、武田騎馬隊への対策は万全である。


信長が考えた三段撃ちは、敵に対して連射が効かないといわれている火縄銃を連続で撃つ必殺の攻撃である。


そして愚かな武田勝頼は死ぬ為にこの設楽原まで出向いて来た。


もはや勝利は間違いない…首実験が楽しみである。


しかし予想外であるのは、武田軍がある距離から全く動かなくなった。


用意した馬防柵よりやく五百メートル離れた処まで進軍したかと思い鉄砲隊に射撃準備をさせたのだが、そこから動かないのだ。


最低でも2百メートルまでは近付いてくれないと三千丁の鉄砲による三段撃ちが使えないのだ。


しかも武田軍の先方の服装は、丸みのある緑の兜に緑が主体の珍重な服装をしているのだ。


そうこの時代の者達が不思議がるのは無理もないだろう。


武田鉄砲隊の出で立ちは、旧帝国陸軍そのものであるのだから。


そして勝頼がこの戦の為に何年もかけて開発した秘密兵器、それは三八式歩兵銃である。


昭和の時代の実戦では不利だったこの三八式歩兵銃も戦国時代ならば無双できるのだ。


「撃ち方よーい。撃てー!!!」

「「「「「ズガーン」」」」」」


武田鉄砲隊の一斉射撃により織田鉄砲隊は何が起きたか理解できずにバタバタと倒れていく。


そして、三八式歩兵銃の装弾数は5発である。


次々と射程外から襲い掛かる銃弾に、開戦から十分と経たずに織田鉄砲隊は全滅した。


屍の中には、佐々成政、前田利家、滝川一益、津田信澄などの姿があった。


織田軍が理解できない中で、風魔葵率いる風魔忍者達が突如として現れ、柵を破壊した。


そして挨拶替わりに葵が火遁を数発敵陣に投げ込むと、丹羽長秀や今川家の諸将が木っ端微塵に消し飛ばされたのである。


葵のことをイギリス人物が例えて言うならばこう言ったであろう…[キラークイーン]と!


そして間髪入れずに山県昌景率いる赤備えの騎馬隊を先頭とした武田騎馬隊が襲い掛かったのである。


結果として、今川勢は将兵全てが全滅し今川義元は山県昌景にその首を討ち取られた。


織田軍に関しては必死に尾張に向けて逃げ出し、織田信長が清州城を視界に入れた時、清州城には毘沙門天の旗がはためいていた。


織田軍の主だった武将は皆討ち取られたが、最後まで柴田勝家と織田信長の首だけは見つからなかった。


しかしこうして設楽原の戦いは武田軍の大勝利で終わったのである。


そして、ある男により近江もまた混乱の最中にあるのを勝頼は後で知ることになる…


織田信長の退路を守る為に残った筈の羽柴秀吉が反乱を起こして安土城を攻め落としてしまったという事実を…


秀吉としては、安土城は接収してその財宝を手中に収めるてはずだったのだが、行き違いからか城は炎上して全ては灰塵と化してしまった。


秀吉は主人のいない他の織田領にも間髪入れずに攻めかかり、大和以外の織田領を全て制圧して信長にとって変わった。


しかし、多くの武将を失った織田領を秀吉が完全統治するには時間が足りず、武田、上杉連合軍により、近江、伊勢はすぐに落とされ、大和の松永久秀が裏切り勝頼につき、京に迫った為に残りの手勢と共に足利義昭を連れ石山本願寺へと逃げ延びた。


こうして京を含めた畿内の大部分が武田勝頼の手に落ちたのであった。



今川軍は取り込まれた徳川勢はも含めて全滅、織田軍も行方不明の織田信長、柴田勝家以外は全滅です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] よかったー 秀吉そんな好きじゃないからそのまま順調に勝頼さんに頑張ってほしい。松永さんもちゃっかりついてるし。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ