永禄十年
いつも誤字脱字ありがとうございます。
永禄10年、武田勝頼は奥州を完全に平定しており、江戸城と小田原城を行ったり来たりする生活を送っていた。
あれから日の本の勢力図は大きな変貌を遂げていたが、東北においては、あれ以降は降伏した南部家、安藤家、戸沢家、大崎家、田村家以外の従わなかった大名、豪族は全て滅ぼし、降伏した家臣達においては配下に加えた。
最上家では最上義光が当主となり、伊達家では伊達輝宗が当主に代替わりしている。
奥州においては、武田家、上杉家、北条家の親族衆を監視と統治の為、各領地に送り込んでいる。
北陸に置いては、加賀一向一揆を滅ぼし、越前まで侵攻し、朝倉義景が降伏した為、敦賀城の辺りまでが武田家の領地になっている。
怨敵今川義元に関しては、武田信玄と北条氏康により駿河に攻め込まれた今川義元は遠江へ逃れ、浜松城を築きそこを拠点にしているが、今川氏真は駿府今川館陥落の際に捕らえられ打ち首となりその首は京で晒された。
上杉輝虎との間には姫が産まれて雪と名付けられた。
風魔葵との間には武田家嫡男の太郎、その後姫として向日葵、桜が産まれている。
早川殿との間には北条家嫡男新九郎を授かった。
サーヤとの間にも男児を授かっている。
この時代は正室が何人いても構わない為、子供達の為にも皆を正室と言う扱いにした。
葵との子供の人数が一番多いのはその回数によるものであり察していただきたい。
武田家嫡男太郎に関しては、自身が傅役となりどうしても色々教え込みたいと父信玄のたっての願いにより躑躅ヶ崎館で暮らしている。
北条家嫡男新九郎は、ならば勿論儂がと小田原城で北条氏康が傅役となり色々教え込んでいる。
年齢的には太郎の方が新九郎より一つ上である。
武田信玄と北条氏康の孫の溺愛ぶりは常軌を逸する程であり、氏康に置いては、信玄にだけ孫娘がいてずるいので早く儂にも孫娘を抱かせてくれと催促がうるさい。
まあ向日葵と桜は可愛いので羨ましい気持ちは分かる。
東国が安定してきたのでそろそろ今川義元に引導を渡して北上する時は近いようだ…
あれから数年後に物語は飛びます。