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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第2章海津城編
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景虎の出奔

感想などの意見も参考にさせて貰うことがありますが全てだと面白みがなくなるので必要に応じて参考にさせていただきます。

11歳になった俺はある場所を訪ねていた。海津城主となり近郊の残党はほぼ制圧したのだったが、高梨政頼とその一族の者を密かに助け匿っていたからだ。


理由は確か長尾に関係があって真田家の家臣である高梨内記に関係がありそうなので殺してはまずい気がすると野生の勘がいっていた為だ。


度々訪ねては自分の味方になるように口説いた。


最初は態度を硬化させていた高梨家の者達も俺の兵が青田刈りや略奪等を一切せず領民を大切にしていることがわかると態度を軟化させていった。


そして「武田家に従うのではなく貴方様になら従いましょう」と家臣に引き入れることに成功した。


そういえば今川と北条と三国同盟を結んで兄の義信が嫁を貰ったのだが兄は今川の姫にかなり惚れこんでいるらしい。


兄である義信は公家である三条家の血を引いている為か父晴信には似ておらず品性な顔立ちな美男子だ。


家臣達はいや〜お屋形様に似なくて良かったですな〜お屋形様に顔が似たら虎のように恐ろしい顔の為女子が怖がって寄り付きませんからな。


「…ウォッホン!ゲフンゲフン」


俺はわざとらしく咳ばらいをする…甲斐家臣団のそんな噂はこの信濃のはずれまで来ていてうちの家臣達が大笑いしているからである。


俺の顔をみて家臣達はハッとなる。


いやーしかしやっぱりお屋形様のあの男らしさはまさしく男も惚れる男ぶりですよとかなんとか言っている。


人相が悪くて悪かったな!どうせ俺は信玄に瓜二つだ!どうせ俺は女にモテないさ…フン!


しかもフォローになってないし…男に惚れられたくないし信玄の場合は男も掘れるだろうが!


と内心突っ込みながらもため息をつく四郎なのであった。


躑躅ヶ崎の寝所でその後晴信がくしゃみをしてたとかしてないとか…


「クション!初夏はまだ冷えるのう虎綱」


「誰かがお屋形様の武勇を褒めて噂してるのでしょう」


そんな初夏のある日、海津城下に1人の旅の尼姿の女性が訪れていた。


海津城の天守閣をみて思わず目を見開き動けなくなってしまっている。城には赤地に金の旗がはためいている。


そうこの旅の尼姿の女性はあの長尾景虎であった。


家臣同士の領土争いや国衆達の争いの調停にはなはだ嫌気がさして隠居して高野山で出家すると春日山城を飛び出して来たのだが海津城の城主が赤地に金の毘の文字の旗印を用いており毘沙門天を熱心に信仰してると噂で聞いていた為、自分の目で一度見てみたいと海津城を訪れていたのだ。


本人は変装しているつもりでもこの時代で女性で身長が156センチほどもあり立派な刀を腰に差している尼など怪しいもの以外の何者でもないのだが…


景虎は城内の毘沙門堂には流石に入れない為、城下の毘沙門堂に向かった。


毘沙門堂の毘沙門天の御神体の素晴らしさに景虎は感動しつつも祈りを捧げていた。毘沙門天よ我を導きたまえ…




長尾景虎この時27歳、四郎11歳です。元服をしてるので一応大人扱いですがまだいささか若いですね…

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