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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第4章小田原城編
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新兵器

いつも誤字脱字ありがとうございます。

武田勝頼は風魔葵と服部半蔵に配下のくノ一を全て集める様に命令した。


それに関して風魔葵は明らかに怒り勝頼の頬を平手打ちした。


周囲の者達は呆気にとられ服部半蔵などはあんぐりと口を開けたまま固まっているがそれ以上に驚いたのは武田勝頼である。


色々考えたが…特に葵を怒らせるような事は俺はやっていない…何故だ?


「何をする!?」


勝頼がどなると葵はその瞳をうるうるさせながらしくしくと泣き出す。


勝頼は自分の方が泣きたかった…意味が分からぬ…叩かれて泣かれて本当に泣きたいのは自分だ…


「何か誤解があるようだが葵?私が何かお前にしたか?」


葵はえんえん泣きながら「しらを切るつもりですか?酷い…酷すぎる…私と言うものがありながらくノ一を集めて大奥を作ろうなんて正に鬼畜の所業です」


勝頼はそれを聞いて白目になった…意味が分からないが…嫉妬?嫉妬なのか?


「何を言っておるのだ?私が浮気などする訳がなかろう?」


「誰にそんな馬鹿馬鹿しいことを吹き込まれたのだ?」


「だって信玄公が彼奴は大の女好きだから気を付けろって…」


おのれぃ…あの阿呆親父…覚えておけよ…絶対に仕返ししてやる。


「誤解だ葵、とある新装備の開発に成功したので皆を呼んで欲しかったのだ」



勝頼の言葉により、風魔衆、伊賀衆合わせて300名ほど集まった。


彼女達に、見せたのは小型のボーガンだ。


いくら鍛えているとは言えどうしても女性の腕力は男性のそれに比べて劣ってしまう。


また、鉄砲などは現在のタイプだ。連射が効かないし、どうしても隠密行動をする際に敵に気付かれてしまう。


彼女達に支給する予定のボーガンは籠手に固定できる小型のもので指に引っ掛けて引き金を引くことができる。


その小型の矢に、毒などを塗れば必殺の武器に変化するのだ。


ボーガンなら大きな力を使わずに、素人でも正確に敵に攻撃を当てることができるのだ。


今後、何かの際の防衛戦に関しても間違いなく役に立つと考えて勝頼が開発させたのだ。


彼女達にボーガンの使い方を教えて実際に使わせて見ると目を輝かせた。


葵も口元を釣り上げている。


これならば、手裏剣や吹き矢より射程が長く、弓や鉄砲よりも扱いやすいと。


葵には特別に他のくノ一と異なる特製ボーガンを手渡した。


普段の戦闘では、小太刀二刀流の邪魔にならない様にコンパクトにしまわれているが、戦闘の際に籠手の上の小さなシールドが開いて矢を射られるようになるカラクリを加えた特別製の物である。


勿論特殊な籠手は小型のシールドとしても役に立つ様に出来ている。


カーボンやアルミニウム合金の開発にさえ成功すれば更に戦力の強化に繋がるだろう。


まだまだ改良の余地のある武器ではあるが、くノ一達の戦力アップには間違いなく繋がったと満足する勝頼なのであった。


刀を愛して振り回すイメージの強い上杉輝虎にも贈っても良いかもしれない。





葵に渡した武器だけは量産品ではなく勝頼が色々と工夫した特別性のものです。

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