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大崎玄蕃と名を変え生き延びた武田勝頼の末裔の咆哮  作者: 吉良山猫
第4章小田原城編
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秀吉の勝頼への評価

いつも誤字脱字ありがとうございます。

小一郎により浅井長政は日々毒を盛られ続け体調を崩しがちになっていた。


小一郎が使用しているのは石見銀山の銀の毒を彼ら山の民が調達し、小一郎達上忍しか知らない配合で調合した物を様々な手段により徐々に浅井長政の身体に取り込ませていくのだ…来年の正月は迎えられないだろう。


秀吉は主に西側の山の民の棟梁であったので西国には明るい。


今回浅井長政の暗殺は勿論お市のこともあるが、時間短縮の意味合いもある。織田信長により天下統一が遅れたのはこの浅井氏と朝倉氏との戦いや石山本願寺との戦いに時間を取られ過ぎたような物だ。


だからあえて歴史を知る秀吉は長政を排除する形で歴史を進めようと考える。例えるなら武田信玄でいう上杉謙信のようなものである。


この時代はどういう訳か自身の知る歴史と異なっていると秀吉は考えた。もしかしたら儂の他にも転生者がいるのではないかと?そして秀吉には思いあたる人物がいた。


太原雪斎である。史実ではとっくに死んだはずの雪斎が生き残り暗躍したのは歴史を変えたと言うのが秀吉の認識であり、彼が転生者で自らの死を回避したのなら納得できる。それか年齢を考える秀吉と同じように年齢をとってから転生するという形なら…


しかし当初は今川家と織田家が手を組み全て雪斎の思い通りになるところを最後の一歩のところで奴はしくじった。


武田勝頼を侮りすぎたのだろう。馬鹿が…裏切りの続出や不安定な立場や金欠が災いして武田は勝頼の代で滅んだから勝頼のことを愚か者など言う輩がいるがそれこそ愚かなことだ。


実際前世で織田信長の最大の敵だった武田家には秀吉も忍びを放っていたし自身も戦ったからわかる…武田勝頼は武田信玄以上だったと。


秀吉は武田勝頼のことを高く評価していた。彼奴がなかったのは一番は運だと思っていた。


だから今世での武田勝頼が無双していることに関しても全く疑問に思うことなく、彼奴の元々の強さや有能さなどわかりきっておるわと思っていた。


それを今回、虎の尻尾を踏み表舞台に引き出した事が今の結果だと思っている…しかも毘沙門だと?そりゃああの謙信坊主と意気投合するだろうよ…


事実秀吉の時代には武田勝頼は上杉と同盟を結んでいたし、奴の妻は北条氏康の娘だった…だから今の関東の状況には納得している。勝頼がなるべくして大勢力になったのだと…しかも忌々しい風魔小太郎や加藤段蔵もあちらにいる為、当面関わるつもりはない。


それよりも今は西だ…今川義元が良い盾となっているうちに織田信長を利用して西に勢力を広げるのだ。


良きも悪くも秀吉は転生者と言えど戦国時代しか知らぬ者であり、畿内を制する者が天下人だと疑う余地も無かったのだ。

史実の武田勝頼は愚将ではありません。運は悪かったようですが…

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― 新着の感想 ―
[一言] だが、運=時を味方につけるものが何時だって勝者なんだよなぁ
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