真の第六天魔王
秀吉が自分達のことを現在の者から言われる時以外は秀吉で統一します。
木下藤吉郎には小一郎という弟がいた。そう、かの有名な大和大納言小一郎秀長であった。小一郎には数年前から極秘任務を与えていた。
史実での評判は、穏やかで人柄も良く、人望もあり豊臣家最高の副官であり、唯一秀吉に意見を言える男であった。
しかし、事実は少し違う。彼は山の民であり上忍、そして残酷で金に煩く他の大名に金貸しの真似事もしていた。そしてただ1人兄である秀吉の命令には逆らえなかった。
それは血縁や、兄弟愛などではない。秀吉の圧倒的な強さと恐ろしさ故だ…
兄の秀吉の片手は指が六本生えている。六と言う数字は四と同じく不吉とされ魔王との認識もあった。彼にとって兄である秀吉こそが真の第六天魔王なのである。
小一郎も残忍な性格であったが、兄の秀吉はそれ以上だ。史実でも織田市の幼い嫡男を串刺しにして殺している。
史実において三木城や鳥取城の渇殺しにおいてもその様子を楽しんでいた。痩せ細り餓鬼のようになった兵士を逃げようとすれば飛び道具で殺し、その死んだ仲間の屍肉を奪い合い喰らう城兵を見ながら、それを肴に笑みを浮かべて酒を飲んだ。
極め付けは、全てわかっていて開城後の兵達にたらふく食料を炊き出した。長い間まともな食事をしていなかった者達がいきなり食事を大量にかきこんだらどうなるか想像できるだろう。
そしてまた多くの者が苦しみ、のたうち死んだ。秀吉の満面の笑みと共に…
高松城の水攻めにいたっても同様の企みがあったからだ。
また、秀吉は気に入った女子がいれば家臣の妻であろうと奪って犯した。身分が高い者であればある程甘美な味がすると感じていたのだ…
豊臣秀次の一族郎党皆殺しも石田三成は反対したが秀吉が全て命令して行った…
千利休切腹も、利休が自身の娘を献上しないことに腹を立て殺した。
朝鮮出兵に関しても…認知症が進んだが残虐性だけは残った…その結果敵兵の耳や鼻が削ぎ落とされた物を塩漬けとして送らせて…陰で密かに味わった…
女好きでずる賢く、強く誰よりも残虐なのが豊臣の秀吉であった。
そして小一郎は今浅井長政の近習として秀吉から命令を受けて役目を果たしている…
浅井長政は不幸としか言いようがないのであった…
秀吉ファンの人すいません。物語りの都合上あるのでご勘弁を。